2019/08/15

四国ヘンロー旅②(廃墟龍宮城・海のギャラリー)

1日目 2019/7/26 後半

遠方からではあったものの、海にせりだすへんてこな建築物を確認したのも束の間、ロードサイドに更なる不思議物件が!見るからに異様な雰囲気を醸し出す「龍宮城」と書かれた中国を連想させるその建物は、営業を終了して数年は経っているであろう凄まじい朽ち果て感。廃墟マニアではないですが、、思わず降車し撮影探索しました。
元々は珊瑚博物館兼レストランだったらしい
ロードサイドより。今時なかなか見ない巨大廃墟
生気を失って早10年ほどとのこと。
装飾はかなりきらびやか。
但しよく見るとプラスチックが多くハリボテ感が凄い
3階建て。勿論中は入れないが窓が開いてて気になる...
開いた窓から中を拝見。かなりの大規模感。
ロードサイド反対側から。こちらは植物が生い茂るジブリ風
いろいろと立派すぎて逆に闇が深そう
20分ほどは撮影しただろうか...。廃墟マニア風の立派な一眼レフを持った方も居ました。平日に何やってんだ(自分もだが)。思わぬ足止めを食らったものの、奇しくも本日のお宿&目的地の「海のギャラリー」は廃墟龍宮城の目と鼻の先。先を急ぎます。
〒787-0452 高知県土佐清水市竜串23-8 TEL&FAX:0880-85-0137
外観、エッヂ効いてます。
この「海のギャラリー」は妻たっての希望により立ち寄った場所。数年前からチェックしていたらしい。Casa BRUTUSに取り上げられている通り、建築物としての価値が高く、確かに圧巻の佇まいではある。個人的には土佐清水市在住の洋画家「黒原和男」さんのコレクションである展示物、約3,000種類5万点の貝類も非常に気になる。
外壁の色が良い。海のような。
内観、これ、自然光。
光と影のコントラスト。
絵画とみせて、サンゴです。

良い画を描かれる。
外は芝生
2階。やはり色が良い。
まるで波のような壁
必読。
「貝のことになると、全く気違いじみた買い方をする」
という黒原和男大先生...。
まるで七宝焼きのよう
外観、遠景。
まるで外国のよう。KINFOLKか
足とタイルのコントラスト。
猫も日陰で一休み
入館料、奇跡の300円。国立の博物館かと思うほどの膨大な収蔵数。貝に魅せられる気持ちに激しくシンパシーを感じながらも洋画家、貝のコレクター、薬剤師、郷土史家、骨董収集家という複数の顔を持つという黒原和男という人物に興味がわいた。いずれにしても、その肩書たちに繋がるものを感じるのは私だけではなかろう。
高揚した気持ちで本日のお宿へ、ギャラリーから徒歩1分。
土産もん屋のシャッター。開く日はくるのだろうか...

2019/08/05

四国ヘンロー旅①(臼杵フェリー・宇和島ほづみ亭)

少し早い夏休み、ということで7月にびゅいーーんと四国まで行ってきました。九州から四国へはフェリーが2航路あり、行きは臼杵(大分県)→八幡浜(愛媛県)にて。本当は高知まで一気に行ける宿毛フェリーを活用したかったが現在運休中のため仕方なし!ということで。
日程は奇しくもフジロックと全日丸被り、気持ちは苗場!体は四国!でGO!
 
1日目 2019/7/26
早朝に延岡を出発、車でノンストップ、臼杵港を目指します。BGMはネバヤン!
通過したことはあったけどほぼ初めて訪れる臼杵。大仏のイメージが強いが地味そうな感じの街並みでじっくり散策するとおもしろそうな路地がたくさんありました。喫茶店も多そう。また改めて来よう。
フエリーのりば。ふえりー笑
待合場。早朝だというのにカップ麺をすするヤンキー風な男衆がわんさかいました。
予約してたものの、そんなに混んでなさそうなフェリー。車を乗船させて出発!航海時間は2時間20分ほど、船内は思いのほか快適で座敷メインのため寝そべったりできました。ここでもビールとスルメをつまむ男性群が。早朝だというのに...もはやフジロックかと思うほど笑
航海中、良い感じの島々。さすが瀬戸内界隈。
愛媛!!山々にはミカン畑。
定刻より20分ほど早く八幡浜に到着、車も無事四国IN!毎度ながらエンジン始動後、ナビからしたら突然のワープ具合に驚いているだろう、といつも思う(寝て起きたら異国的な)。
しかし、フェリーが着いた八幡浜はなっかなかの良い町並みで、気になったところ写真に収めてたら日暮れるわレベル。やはり港町、漁師町は格別良い。

八幡浜に後ろ髪ひかれながらもまずはお昼ご飯ということで宇和島の鯛飯を食らいに行きます。途中、嘘のようなというか非現実的なほどの好天に恵まれ田園景色も相まってさながら菊次郎の夏的な気分に。
そう、実は今まで冬好きを公言してましたがここにきて「夏が好きかも...」という俄かに信じがたい衝動に駆られ、自分自身でも戸惑っている令和元年・夏。汗もかくし日にも焼けるけど良いじゃん!だって夏だもの!という感じ。
宇和島に向かう途中、見つけた「わらマンモス」とやら。
空!山!イネ!
四国、というか愛媛は最高やろ!?と終始投げかけられてるような景色と天候の中、一行は目的地の宇和島にある名物・鯛めし屋さんへ。宇和島の鯛めし、実は所謂鯛めしと一味違うらしい。一般的には土鍋とかで炊く形式だと思うが、宇和島では鯛のお刺身をアツアツご飯に乗せ、さらに生卵と出汁醤油をぶっかけるスタイル。風情あるほづみ亭へと足を運びます。
愛媛県宇和島市新町2-3-8 0895-25-6590
外観からもわかる通り、いわゆる老舗です。
文豪的外観&川。
結局鯛めしは妻が食べ、私はウニ丼...笑
箸袋が秀逸。後からわかるが四国全般的に箸袋レベル高し
食後、しばし散策。宇和島と言えば闘牛...?ぐらいしかイメージないけど駅前含め、なかなかのこじんまりした街な印象。なんというか、城下町の雰囲気は残しつつも、現在進行形ではない感じというか...。
しかし、後日発見した宇和島にあるナイススポット「性文化財凸凹神堂」!!ここ行けばよかったー!!と激しく後悔。リンクにある通り「四国が誇る性境地!!異様な石造美術とワールドクラスの性資料館」という謳い文句がほんとであれば再訪しないと。しかし、日本はまだまだ奥が深い。
し わヒノ
スリム酒
闘牛...?
またもや闘牛...?
宇和島市内をさくさくっと散策し、次なる目的地。この日のお宿がある「高知県土佐清水市竜串」へ!四国、まだまだインフラ不十分なため下道で約2時間半ほどかけてほぼ一筆書き的な海岸線国道をひたすら南下南下。
途中、みつけた「居酒屋 奈路」名店のにおひ。
強烈なスコールに遭遇するもひたすら南下し、土佐清水市へ到着。一昔前の観光地かと思いきやスノーピークがキャンプ場をつくってたりして密かなブームの兆し!?とはいえ本当にアクセスがなかなか悪いので好きな人だけ来るって感じでしょうか。噂では東京からのアクセスが日本一悪いとかなんとか書いてました。
目の前は広大な太平洋!そこにせり出す謎の建築物。
謎の建築物(拡大Ver.)
以上、竜串散策の開始です。

2019/07/22

高鍋町を知る旅②ー偉大なる岩岡保吉様(高鍋大師)ー

と、いうことでいよいよ高鍋町大本命の高鍋大師へ。

小雨降る中、古墳群を見た後に「高鍋大師こっち」という看板を頼りに、あくまで古墳のサブ的な感じで向かいました。道中、離合できない細い藪道を通り「ほんまにこんなとこにあるんかいな」と不安になってきたぐらいでようやく石仏石像がちらほら現れてきます。

ファーストインプレッションとしては、、「何度か写真で見たこともあったし結構雰囲気や変さはそのままやなぁ。」という感じ。確かに表情とか変やしちょっとおもろいし形もいびつやし。旅途中にハプニング的に現れたらそりゃあテンション上がる部類、レベルだと思いますが「何せ写真とかで見てるし何やったら高速道路や街の標識、看板にもデフォルメされて書かれてるしゆるキャラもいるし」ってな具合で前情報のせいもあり少し冷めてました。以下ギャラリーとして。

宮崎県児湯郡高鍋町大字持田
(高鍋町観光協会 TEL:0983-22-5588)
まずは駐車場の石像から。個人的にはこの石像、一番好きかも
なんというか、、奇跡のバランス、というかアンバランス
駐車場近辺、序の口
駐車場近辺、顔と顔の間にあせもできそう
駐車場近辺、へのへのもへじ系
駐車場近辺、当時のブームかも、おかっぱ
駐車場近辺、チベット仏教徒だろうか
駐車場近辺、目が、、、イってる
駐車場近辺、上から就寝
駐車場近辺、左手が最高にかわいいぃぃ
駐車場近辺。祠、何も入ってなかった
駐車場近辺、珍しく木像
駐車場近辺、親戚に居てるタイプ
駐車場近辺、並列で見つめあう石像
駐車場近辺、結構な割合で見かける髪の毛7:3石像

ただまぁせっかくなので駐車場から歩いて「千手観音像」とか「弘法大師像」とか見に行くかと歩みを進め約1分。そこには投稿!特ホウ王国よろしくぶったまげな光景が!笑
まず驚くのはその眺望の良さ、眼下には広大な水田、民家、川、そしそして太平洋!といつの間にか結構な高さまで登ってきてたみたいでその景色の良さに驚く。そして次に本題の石像。これはもう、なんというか高鍋の街を見下ろすご神体の如く天高く直立に、そしてどっしりと鎮座しているではありませんか。しかも思いのほか巨大石像が多く、10体弱ほど確認できる。よく見ればやはり形も変だし支え棒みたいなんで後ろ支えられてるしとにかく「変」なんだけど、まずはそのスケールに圧倒されます。
テンションが急激に上がり、iphoneのシャッターを無心で押しまくりました。
高台。めっちゃいい景色!
そして本命の石像群!高さ10m弱
こんな感じ。ちょっとした外国感、異国感、異空間

メインの石仏石像は勿論、周辺に所狭しと並べられた小石像群の数も半端ない!あとで確認したら一人の方が計700余体を造ったみたい。そのお方こそ「岩岡保吉」!町内で米屋を営んでいたがあれこれあって(詳細はWikiを)石像を作る人生を歩んだよう。いやー人生ってほんっとに素晴らしすぎる!!
年いった感じの石像。亡くなったおじいちゃんに似ている。
巨像タイプ。腕の構造とか完全に発展途上な感じ。なめらかさゼロ
巨像タイプ。顔、胴、足のバランスよ...
きました。もはやスーツな石像
中井貴一かとおもたわ
凄まじくデフォルメされた誕生仏
巨像タイプ。もはや目は皿みたいなんが装着されてる。
巨像タイプ。ちょっと狂気すら感じる一貫性
巨像タイプ。これが高鍋のココロです。
つげ義春の「ヨシボーの犯罪」リアル版。
巨像タイプ。正直、顔が怖すぎる。
新喜劇やったら人気絶頂なはず。
この表情に恍惚とする。
同じく、この表情にも恍惚とする。
石像たちの一番奥に、これまた怪しげな小屋が。。フジロックで言うレッドマーキーのような赤く塗りたくられたその小屋、中はぶっとんでました。
ちょっと夜は来れない。
赤く塗ってる時の気持ちや如何に。

以上、その後いろいろ調べたら既に業界ではかなりの有名スポットになってるようで、具体的には好きな写真家の一人、都築響一の「ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行」で紹介されてるようです。これは奇界遺産の佐藤健寿が来る日も近いかもしれない。
遠景
少なくとも宮崎県内の人は見学必須にするべきだろう場所。