2015/11/23

てげ漂着物 -archive2-

大物を遂に拾ってしまいました、出会いは突然に。先日友人が宮崎に見てくれた際、空港に送り届ける前最後の案内場所として向かった青島。青島に行くときは必ず浜辺を「なんかないかな~」と腰を曲げながらヨタヨタ歩くのですが、貝殻や流木などがパラパラある程度で「いまいちやのぅ」と半分諦めてました。
しかし、宮崎には神様がいるいるとは聞いてましたがまさかコーミングの神までいるとは...ずっと探し求めていた、というか憧れていたウミウチワを発見したのです...!!普通に貝殻とか流木が漂着してるように、その美しい漂着物は突然目の前に現れました。

「おおおぉぉぉ~!!」と心の中でひとしきり叫んだあと、枝が折れないようしっかり持って青島観光(青島は観光地のため、小学生やはしゃぐ方たちもいるのでそういう方たちに接触して枝が折れないよう細心の注意を払いました。)し、大切に大切に車に乗せて持って帰りましたとさ。

サイズ感、枝振りともに申し分なし!!



話は変わりますが、12月に妻の写真個展が大阪で開催されるので写真をハリパネに貼る作業を夜な夜な遂行してました。その数55枚!!簡単そうで難しい作業ですが、お駄賃で10,000円くれるというので精が出ないわけありません。これはもはや仕事です。何とか無事貼り終えて、あとは搬入を待つのみ!!自分としても久しぶりに大阪の地を踏むので待ち遠しい~~

てげ旅 -椎葉に泊まってみた・実感リアル椎葉-

近道のお蔭もあって思ったより早く目的地に到着。途中、小学校で遊ぶ親子に降り注ぐイチョウの落ち葉シャワーが何とも秋らしさを感じた。子供は「雨だーー!!」とはしゃいでましたが、そういえば椎葉の子供はみんな驚く程澄んだ目をしてるなーと思う。なんというか、そのままですがジブリ的な感じ? もはや曇りまくってる目を持つ大人(私)としては、是非そのまま純粋に大人になってほしいと切実に願うもんです。
しかし、今まですっかり椎葉に魅了されてきましたが、ここで一筋縄では行かない事態が発生します。それは、すごい勢いで引き潮が足をさらっていく感じというか、相撲取りと綱引きをしていて凄まじい腕力で引っ張られる感じというか...とにもかくにも目の前に「現実(リアル)」な生活が現れたのです。
とある老夫婦のご自宅。それはそれは生活感満載の...(いい意味で)何とも安心する雰囲気の...まさしく「ここで生活してます!!」的なリアル椎葉生活を送る方たちの家。

結構な突然の訪問にもかかわらず、本当に快く迎え入れて頂きお豆腐作りを見させてもらいました。(普通じゃないけど)普通にお食事まで頂き笑、家まで上げてもらい、マイペースに生活するその姿に感動しました。着飾らなくナチュラルに生きてるんやなー。
もちろんご自宅の周りには自然がいっぱいで、自家栽培の野菜やコンニャクイモ(初めて見た!!)、巨木に清流にと五感が忙しい。写真はないけど洗濯物を吊るす支えに鹿の角を使ってたのが何ともユーモアを感じた。
家の中には全国各地のみやげもんがたくさんあって、手拭いや通行手形や提灯などがわんさか。お父さんは植林で昔県知事から表彰を受けたことがあるらしく、表彰状もわんさか。(たぶん)カップラーメンとかにお湯を注ぐとき便利そうな注ぎ口下に置かれた小さな丸太、等々僅か6畳ほどの居間にここまで人生詰め込めるかってぐらい詰め込んだ家。しかもその居間が玄関すぐにあるもんだから情報処理が脳内で進まない...特に収納上手だった丹野さんの後だけに...ギャップが凄い...

ちなみに、丹野さんもそうだったがここ椎葉エリアの昔ながらの民家はほとんど同じような造りをしていて横に長い。聞くと山間を削って家を建てるので、奥ではなく横に長くなったのだそう。しかしどの家も100年を超す長寿家。梁などには立派な巨木を使用し、ちょっとのことではびくともしなさそう。参照HP
軒先に吊るされた野菜
ほんまに原木に生えるシイタケ。
自宅裏には結構な渓谷
豆腐作りの工房は自宅すぐ近くにあり、早速一から見せて頂く。感動するのはその手さばき!!全く無駄のない動きで見る見るうちに作業が進行していく。 何年使ってるかもはやわからないぐらい使い込んだ木製のしゃもじや、「お父さんのお手製」という巨大窯、何だかもうすべてが美しくて涙が出そうになりました笑 見よこのプロっぽさを!! 視線を!!しゃもじを持つ手を!!
大豆を煮こむ 吹きこぼれないよう丁寧に丁寧に
湯だった大豆を絞り機に入れる。室内に湯気が立ち込める。肌、きれいになりそう...
そうして出来上がったお豆腐。お父さんお手製のゆず胡椒(これすごくおいしかった!!)と一緒に頂く。工程の途中に色々聞かせてもらったお話(結婚時は山を越えて家財道具を持ってきたとか、お父さんの無骨な優しさとか、お父さんが乱入してきて猟銃を見せてくれたり(自慢かな?笑)とか)がこみあげてきて心の中は大号泣、心中穏やかじゃない状態(誰も知らんけど)でおいしく頂きました。
美しい出来立てのお豆腐

険しく厳しい生活環境でも美しく生きる人たちと触れ合って、少し自分の軸が太くなった気がします。がんばろうっと。
ちなみに、また別の視点でのリアル椎葉がここに...世界に一つだけの椎葉

てげ旅 -椎葉に泊まってみた・リアル椎葉への序章-

朝、ニワトリの声と微かに差し込む日の光で寝起き。
そういえば昨晩ご主人が「ニワトリの鳴き声で起きてしまうかもしれないよ」とまるで映画か漫画の世界のようなことを言ってたがほんとにその通り、ニワトリ(軍鶏らしいが)の声で目が覚めた。
何がそうさせるのか、何だかとにかく「素晴らしい朝」の予感。
30分ほどの散歩コースがあるからと教えてもらい、朝食までの間しばしお散歩。昨晩は街灯ひとつない暗闇をさまよってたので全くもってその外観がわからなかったが朝見るとこれまた素晴らしい。。軍鶏を見て、積み上げられた薪を見て、山にかかる雲を見て、「椎葉って、ええなぁ」と感じる。
山間は朝日が届くのも遅いのか、日陰が目立ち、雲が映える。
 山の湧水。ただただ流れ続ける水なのです。
椎葉はこの手の建物をよく見かける。これはシイタケを乾燥させる小屋らしい。そして、薪って2~3年程乾燥させるらしい...手間がすごいね...
もはやアルプス?と思うほど。険しい山ってとこは合ってるか...。
全景。こだわり抜いたこだわりの家。
光が差し込む室内。日差しがやはりまだ弱いのでそこは暖炉で...。
散歩コースはまず吊り橋から。人が通れるだけの(もしかしたら原付ぐらい通れるかも)吊り橋で、落ち葉に彩られてました。ひんやりと涼しいものの、何だか今日は暑くなりそうな雰囲気を感じる。
なんか、こーいうのたまに撮りたくなるよねー笑 自己陶酔の村、椎葉でもある。
その存在すら不明、この手のふわふわがおびただしい数ありました。根っこ?それともカビ的な?とにかく気になる物体。
いつものことながらぺちゃくちゃしゃべりながらいつの間にか時間は過ぎ、30分どころか1時間ぐらい散歩してました。落ちてる栗を拾ったり、炭窯を覗きこんだり、横を通り過ぎる軽トラックのおじさんを見たりとなかなか楽しめました。
自宅に帰るように丹野さんへ戻り、そのまま朝食。丁寧すぎて美しい食事を済まし(もう、昨晩から食事に関しては感嘆しかない)、険しいらしいが林道の近道を教えてもらい、丹野さんを後に。また必ず来ます...椎葉の山奥に丹野さんがあるということが、生きる楽しみを与えてくれる日が来そうです...大げさやけど笑
教えてもらった林道は、アスファルト舗装されているとはいえかなりの山道。頂上付近からの眺望は車を停めて息を飲む程美しかったです。
通ってきたのはこんな道。もちろん離合は難しそう...っても一台もすれ違いませんでしたが...
次なる目的地は「不土野エリア」。お豆腐ばあさんを訪ねます。

2015/11/22

てげ旅 -椎葉に泊まってみた・民宿「丹野」-

平家祭りからわずか5日。つまりは翌週にまた椎葉へ行ってきました。しかも今回は泊りで...。泊まりっつてもキャンプではなく民宿。どうやら全国的にも有名な民宿があるらしく、まだ行ってない椎葉のエリアも含めてぐるーーっつと回ってみることに。どうでもいいけど椎葉に行く度、車が凄まじく汚れていってるような気がする。なんてったって山道、林道、道なき道を普通の2輪駆動の乗用車で行くもんだからそりゃあ汚れるし、また目立つし、車の仕様上、どうしたって様にならない。車は至って街向きなので、ここまで椎葉に行くことになるんだったらせめてジムニーとかが良かったのかも。
全くの余談だけど、先日椎葉に行く途中の道に滋賀県でよく見る飛び出し坊や(坊さんver.)があると言ってたが、今まで1名だったのがその後2名ほど増えていて驚いた。ホームセンターとかで売り出したんやろか...結構な速さでの浸透し具合に驚く。逆に滋賀県に行ってその数の多さに驚くと良い。
初日、ゆっくりと支度をして延岡を出る。もう紅葉してるであろう松尾地区の大イチョウから攻める。既に山間は冬の雰囲気で予想通り、樹齢約700年の大イチョウは見事黄色に色づいていた。
樹齢もさることながら、とにかく眺望がすばらしい。
 説明書きもさることながら、後ろに見える眺望が...笑
そして、この大イチョウの横にはかつての庄屋さんの邸宅が鎮座している。もちろん今はもう誰も住んでおらず、庄屋といえども時の流れを感じざるを得ない。そのお屋敷は昔ながらの造りでおそらく内装も椎葉独特の造りだろう。巨大な邸宅だが木造のためところどころガタが来ていて少しさみしい感じになってる。小さな穴から中を覗くとまだ人が住んでるような雰囲気で、遺影?のような写真があったり家財道具がそのままだったりして何とも不気味です。
蔓延るカビ
のぞき穴、ではない。
この大イチョウのすぐ近くに一軒だけ民家がある。敷地内には田んぼやゆずの木、茶畑まであって野菜サーカスみたいになってる家が。少し話しかけてみると陽気なお母さんが快く写真を見せてくれたりして少し和んだ。ええ暮らしやなぁ..。
延々と流れ出す湧水のそばには採れたての野菜たちが
何だかいろいろと教えてもらい、次の目的地を決めて出発することに。途中、いろいろあってポリ袋一杯の原木シイタケを2袋ももらったりしながら「鹿野遊」エリアへ。しかしこの地名、一体なんて読むかというと「かなすび」と言うらしい...もはやあまり驚きませんが地名とか諸々難解すぎ...。
このエリアには、かずらを原材料とした籠を作っている方がいて少し見学させてもらうことに。雰囲気の穏やかなご夫婦に出迎えて頂き暫しお話。とにかくかずらと籠に夢中なのは凄まじく伝わってきた...
かずらだけでなく、素敵なカントリー調の室内。
この袋(すげの籠)はかつて椎葉に作り手がいたらしく、今は残念ながらだれも作ることができないらしい...。
かずら愛を存分に受け、今日のお宿「丹野」さんへと向かうことに。しかし、村民のどの方に聞いても「いや~丹野さんはいいよ~(各自宮崎弁に変えてください)」とか「あこはすごくきれいにされてるから楽しむといいよ~」等々すごくいいお噂を聞くので期待は高まるばかりです。
うわさの難解地名。画面には映ってませんが、左手奥にあるおそろしい風貌のトンネルを通って村に入ります。※参考HP
山の夕暮れは早い。今夜はあいにくの天気予報なので、既に雲が山間部にでてきてます。
車を走らせること約40分、既に辺りは真っ暗闇...。ぽつんぽつんと点在する民家を越え、目的地の「丹野」さんへ無事到着。真っ暗闇だが既に良い雰囲気の照明が目に入りテンションが上がる。何だかこの感じは長野県松本にある「みたに」に行った時のような興奮!!
優しそうなご夫婦に出迎えて頂きひとまずチェックイン、というか「ただいま」的な感じ。今までのどの椎葉とも違う、都会的で洗練された佇まいにただただ驚くばかり...
かたや通された寝室は昔ながらの椎葉家(言い方合ってる?)のお部屋。壁一面に備え付けの箪笥があり、祭りで使うのか太鼓が飾られてる囲炉裏の部屋。妻と二人「おおおぉぉ...」固唾を飲む...。
お茶を頂き、まずは薪のお風呂(っつても見た目は普通のシステムバス)へ入浴し、晩御飯を頂くことに。ビールを頂きサラダ、天ぷら、ベーコン、煮物...とすべて自家製の素晴らしい料理が並ぶ。しかも半端じゃない、、量が!!なんやかんやでワインまで頂き盛り上がるお話。気づけば12時近く、正直あっという間に過ぎて夢かと思うほど。
いやーーーー、ほんとに今まで泊まった民宿とはいろいろ心意気が違うと感じた。何よりおいしい食事とおいしいお酒、そして会話を楽しみ夜が更ける...。もはやこれはフィクション。よく寝れないわけがなく熟睡しました。
真っ暗闇の道に、明かりが灯る
整理整頓力が半端ないです。
重厚感のありすぎる太鼓
間接照明は柔らかな和紙
すっごくよく眠れた...。
暖炉。暖炉のすごさを身に染みて感じた!何より暖かく、そして火が持つ安心感?のようなものが心を温かく包みます。
そうして、椎葉1日目就寝。

てげ場所をゆく -2015椎葉平家まつり-

行ってきましたよ、「盆・正月よりも...」な椎葉平家祭りに。
前述通り、椎葉は平家と縁が深い、というか民のルーツ。祭りの見どころは何といっても平家側(鶴富姫)と源側(那須氏)が逢瀬を行うパレードなんですが、とにかく見どころ満載、食べどころ満載のお腹いっぱいイベント。
さっと箇条書きすると、村民の手芸やイラスト展示、優秀農作物の展示販売、小学生の出し物、さらには神楽まで...しかも2015年に至っては「も、もう食べれない...」って感じの最終日にこってりした千昌夫コンサートまであるってもんだから胃もたれ必至の大・大・大イベント!!
言っても混雑具合はこれぐらいなのです。
パレードは長く、長い。
撮影大会
 延々と続く発表会。
猪肉を豪快に焼き食す。
とろろそば。画面左の手製ゆず胡椒が激うま!
時代設定が時代なだけに、馬もお目見え。
ひえつき節と野菜品評会
笑わせる気はないと思うが、笑ってしまう写真。「水中からなか出ない」笑

途中から小雨が降ってきて早々に退散したが、いつもは静かな椎葉村が湧きあがるまさに
年に一度の大イベントでした。みなさん、良い笑顔。

近況、ぶらりのべおか

 
「たべる、のべる、のべおか」

ここ最近、このフレーズを聞かない、もしくは見なかった日はありません。延岡市はただいま大熱狂の渦の中にいます。これは果たして全国的な話なの!?東京の人もこの熱狂を感じているの!?大阪の業界人の方たちは見に来たりしてるのか!?
とまぁ、もはやそんなことはもうどうでもいいんですが...(たぶん知らんと思うし) とにかく只今、延岡に著名人が集まりに集まってます。


無理を感じざるを得ない「イカのおすし」
トマソンinのべおか
店内、凄まじい廃墟のにほひなり。
男性小用トイレ窓からの癒し


久しぶりにコーミングをしようと外出した。でも「今日はなんか違うな」と、とっととビーチを後にし赴くまま車を走らせました。丘を抜けると小さな漁港があり、漁師がビール片手に網を編んでました。食べられない魚なのか、そのまま打ち上げられたカラフルな魚も。
ネコよ、早く見つけて

久しぶりに、ゆっくりした休日。