2015/11/22

てげ旅 -椎葉に泊まってみた・民宿「丹野」-

平家祭りからわずか5日。つまりは翌週にまた椎葉へ行ってきました。しかも今回は泊りで...。泊まりっつてもキャンプではなく民宿。どうやら全国的にも有名な民宿があるらしく、まだ行ってない椎葉のエリアも含めてぐるーーっつと回ってみることに。どうでもいいけど椎葉に行く度、車が凄まじく汚れていってるような気がする。なんてったって山道、林道、道なき道を普通の2輪駆動の乗用車で行くもんだからそりゃあ汚れるし、また目立つし、車の仕様上、どうしたって様にならない。車は至って街向きなので、ここまで椎葉に行くことになるんだったらせめてジムニーとかが良かったのかも。
全くの余談だけど、先日椎葉に行く途中の道に滋賀県でよく見る飛び出し坊や(坊さんver.)があると言ってたが、今まで1名だったのがその後2名ほど増えていて驚いた。ホームセンターとかで売り出したんやろか...結構な速さでの浸透し具合に驚く。逆に滋賀県に行ってその数の多さに驚くと良い。
初日、ゆっくりと支度をして延岡を出る。もう紅葉してるであろう松尾地区の大イチョウから攻める。既に山間は冬の雰囲気で予想通り、樹齢約700年の大イチョウは見事黄色に色づいていた。
樹齢もさることながら、とにかく眺望がすばらしい。
 説明書きもさることながら、後ろに見える眺望が...笑
そして、この大イチョウの横にはかつての庄屋さんの邸宅が鎮座している。もちろん今はもう誰も住んでおらず、庄屋といえども時の流れを感じざるを得ない。そのお屋敷は昔ながらの造りでおそらく内装も椎葉独特の造りだろう。巨大な邸宅だが木造のためところどころガタが来ていて少しさみしい感じになってる。小さな穴から中を覗くとまだ人が住んでるような雰囲気で、遺影?のような写真があったり家財道具がそのままだったりして何とも不気味です。
蔓延るカビ
のぞき穴、ではない。
この大イチョウのすぐ近くに一軒だけ民家がある。敷地内には田んぼやゆずの木、茶畑まであって野菜サーカスみたいになってる家が。少し話しかけてみると陽気なお母さんが快く写真を見せてくれたりして少し和んだ。ええ暮らしやなぁ..。
延々と流れ出す湧水のそばには採れたての野菜たちが
何だかいろいろと教えてもらい、次の目的地を決めて出発することに。途中、いろいろあってポリ袋一杯の原木シイタケを2袋ももらったりしながら「鹿野遊」エリアへ。しかしこの地名、一体なんて読むかというと「かなすび」と言うらしい...もはやあまり驚きませんが地名とか諸々難解すぎ...。
このエリアには、かずらを原材料とした籠を作っている方がいて少し見学させてもらうことに。雰囲気の穏やかなご夫婦に出迎えて頂き暫しお話。とにかくかずらと籠に夢中なのは凄まじく伝わってきた...
かずらだけでなく、素敵なカントリー調の室内。
この袋(すげの籠)はかつて椎葉に作り手がいたらしく、今は残念ながらだれも作ることができないらしい...。
かずら愛を存分に受け、今日のお宿「丹野」さんへと向かうことに。しかし、村民のどの方に聞いても「いや~丹野さんはいいよ~(各自宮崎弁に変えてください)」とか「あこはすごくきれいにされてるから楽しむといいよ~」等々すごくいいお噂を聞くので期待は高まるばかりです。
うわさの難解地名。画面には映ってませんが、左手奥にあるおそろしい風貌のトンネルを通って村に入ります。※参考HP
山の夕暮れは早い。今夜はあいにくの天気予報なので、既に雲が山間部にでてきてます。
車を走らせること約40分、既に辺りは真っ暗闇...。ぽつんぽつんと点在する民家を越え、目的地の「丹野」さんへ無事到着。真っ暗闇だが既に良い雰囲気の照明が目に入りテンションが上がる。何だかこの感じは長野県松本にある「みたに」に行った時のような興奮!!
優しそうなご夫婦に出迎えて頂きひとまずチェックイン、というか「ただいま」的な感じ。今までのどの椎葉とも違う、都会的で洗練された佇まいにただただ驚くばかり...
かたや通された寝室は昔ながらの椎葉家(言い方合ってる?)のお部屋。壁一面に備え付けの箪笥があり、祭りで使うのか太鼓が飾られてる囲炉裏の部屋。妻と二人「おおおぉぉ...」固唾を飲む...。
お茶を頂き、まずは薪のお風呂(っつても見た目は普通のシステムバス)へ入浴し、晩御飯を頂くことに。ビールを頂きサラダ、天ぷら、ベーコン、煮物...とすべて自家製の素晴らしい料理が並ぶ。しかも半端じゃない、、量が!!なんやかんやでワインまで頂き盛り上がるお話。気づけば12時近く、正直あっという間に過ぎて夢かと思うほど。
いやーーーー、ほんとに今まで泊まった民宿とはいろいろ心意気が違うと感じた。何よりおいしい食事とおいしいお酒、そして会話を楽しみ夜が更ける...。もはやこれはフィクション。よく寝れないわけがなく熟睡しました。
真っ暗闇の道に、明かりが灯る
整理整頓力が半端ないです。
重厚感のありすぎる太鼓
間接照明は柔らかな和紙
すっごくよく眠れた...。
暖炉。暖炉のすごさを身に染みて感じた!何より暖かく、そして火が持つ安心感?のようなものが心を温かく包みます。
そうして、椎葉1日目就寝。

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