2018/01/27

てげ漂着物 -archive7-

ここ最近は個人的に「内向き」ブームということで、改めて革工作したりビーチコーミングしたり、好きなテレビを見たりとほっこりする週末を送っています。心に正直に生きているというかなんというか...笑 しかしこの「ほっこり」枠、昔から基本的に大きな変動はないものの、かつては「ステッカーの白い枠をひたすら切る」だったり「フライヤーを紙別やサイズ別に分ける」などの全く生産性のない行為で占められていたことも多々ありました(実は今でもやっている)。それを思うと「クレイジージャーニー(物語を旅する男)」→「ファミリーヒストリー(石井竜也)」→「SWITCHインタビュー 達人達(つんく、マツコデラックス)」とテレビの録画を立て続けに見た今回の「ほっこり」枠は非常に有益でしたな。テレビって面白いじゃん。

そして先日の週末、久しぶりに海へ出てきました。あまり時間はありませんでしたが東海エリア(水尻町)の海岸線をさらに北上し、結構な奥地まで。しかし、どこにでもいる釣り客。残念ながらコーミング客は私のみでした...。結構珍しいものが拾えたのでとても満足。
左上のは骨。たぶん、、クジラ、、、?
白い流木たち
真下しか見てなくていきなり現れた巨大ハリセンボンの白骨
途中の海岸線。思わず息をのむ壮大さ
飛行石でも埋まってそうな絡まり具合の木

しかし、相変わらず地味な趣味やな、、と毎回思う。
ある日の夕焼け。

2018/01/15

てげ古物 -archive14-

関西で出会ってきた素晴らしい古物たち。ここ最近、全く以て物欲を刺激されてこなかった(大江戸骨董市とかでも)にも関わらず、さすが名店ぞろいの関西、琴線に触れまくる素晴らしい収穫でした。当分はこの古物たちを愛でて生活できそうな予感。そんな週末。
 
「紀元前のファイアンス(アフガニスタン)」
奈良のMARUMARUにて狙い撃ちして購入。以前、一部にファイアンスを使ったビーズを購入しましたが今回はほぼ全ファイアンス。多分、この不思議な淡く青い色に心惹かれてるんだと思う。紀元前だから3000年とか4000年とか前の人間と同じ価値を共有できるなんて全く素晴らしい。ティファニーブルーだってエメラルドグリーンだって、いつだって「青」は人々の心をつかむ魔法の色なのかも。ビーズに関しては、これにて一件落着的な感じすらしてます。

「ジャワビーズ(インドネシア付近)」
マライカにて。あまり好んで購入しないサイズでしたが、深みのある色にひかれて購入(これまた青...笑)。普段使いでさくっと首から下げたい感じ。実は、インドネシア・ジャワ島は昔から貿易の中継地として様々な文化や宗教が入り混じる地域だったみたい。ビーズの産地でもありいろんな種類のビーズがあります。個人的には中でもシンプルで一色のみの風合い物が好きです。

「ホワイトハートビーズ(産地不明、極小サイズ)」
マライカにて。ホワイトハートは少し大きめのものを持ってますが、サイズ感が気に入って購入。産地不明ですが、メジャーなものは主にイタリアのヴェネチア産が多く、1800年代~生産されているので比較的現代の物かと。明るく健康的な色よりもくすんだ感じ(土中から掘り起こしてきたような)の物が良いと思う。

「鉄でできたインドの耳付き小壺」
fangle(ファングル)にて。インドは鉄鉱山があり鉄がよくとれる。この壺は元々砂漠地帯用で作られているため底が不安定。「砂の上前提」ということらしい。ヒンズー教関連のものとしてガネーシュの前にでも飾られていたのかもしれないが、その佇まいに惹かれて購入。不安定な底もこれまた愛おしいく、大ぶりな耳もなんとも良い雰囲気。

「近江八幡の農家納屋から出てきた古布①」
ならまちの古道具屋にて購入。店主が「近江八幡(滋賀県)の農家の納屋から買い付けてきた」という布は用途不明で不思議なデザイン。しかし、農家も一体何があったのか...。確か1枚50円ほどだったはず...破れを当て布して補修してるのがGood。

「近江八幡の農家納屋から出てきた古布②」
これまたならまちの古道具屋にて購入。そしてご多分に漏れず店主が「近江八幡(滋賀県)の農家の納屋から買い付けてきた」という布は米袋として使われていたらしい。思いっきり名前が入ってたけど当て布の可愛さに惹かれて購入。これは確か1枚100円ほどだったはず...破格...笑。

2018年カンサイの旅③-MALAIKA・法善寺-

埃も指紋もない完璧なモノリスの如く、テッテ的な妻実家の食事。
しゃぶしゃぶにおせちにエビスビール、おいしかった。
 (「2001年宇宙の旅」的、やはりわかりにくいか)

やどかり生活3日目の朝、あいにくの雨模様。昼過ぎに天満橋へ到着して少し散策。まさかまさかのナイスセンスなtectailがナイスなビルに移転してた!essential storeと大阪の双璧。
わーわーわー!テックテイルがやってきたー笑
3日目の夜は天満橋の友人宅で呑み。「絶対食べれへんて」って量を(ほぼ)食べきりました。小食時代いよいよ終了かも。15時ごろから21時ごろまでの健全な呑み方で終了。
この日は天王寺のカプセルホテル「ファーストキャビンステーションあべの荘」で一泊。クールなホテルで大満足。翌日が平日ということもありほぼ貸し切りで宿泊。
寝台列車をイメージ
(あんまり知らんけど)トワイライトエクスプレス気分で
車輪あり

4日目朝、いよいよ延岡への帰り路。
朝一から動きます、まずは開店と同時に心斎橋MALAIKA(マライカ)4階へ直行し、アンティークビーズを貪る。
品揃えは抜群
こんな感じ。
いくつか目ぼしいビーズを購入し、心斎橋まで歩く。途中、ブックオフ寄ったりグリコの看板見たりしてとぼとぼと。延岡にはない「餃子の王将」で昼食を食べ、法善寺に参って旅の安全を祈願し関空へ。
入らんかったけど老舗アラビヤコーヒー
京都の丸福同様、ちょっと酸っぽいんだこれが。
なむなむ
以上、
新しくも古い永久不変の関西旅でした。
※飛行機、激揺れで酔いました。

2018年カンサイの旅②-天理参考館・喫茶ボン-

高揚必至のオープニング(奈良散策)を終え、「人類の夜明け」的な実家での業に入る。
「知ってるよ」的なサルの生態を延々と見せられて一晩、全く永久不変である。
(「2001年宇宙の旅」的、わかりにくいか)

2日目、この日も夕方まで自由時間。
どこに行くか迷った挙句「そうだ天理、行こう」とJRポスターの如く思い立ち実家の車で向かう。天理市は全国的にも(おそらく)珍しい大大大宗教シティーなのです。老若男女が「天理教」と書かれた黒いハッピを着て街中を闊歩する独特の雰囲気。セーラー服の女子高生だって上から着ます、天理教ハッピを!
奈良在住の時から実はよく行ってた天理市。古本屋が多く、商店街のリサイクルショップ(亀の剥製とか売ってる感じ)に足繁く通ってました。通いすぎて駐禁とられたことだってあるぐらい...。

今日の目的地は「天理参考館(主に世界各地の生活文化資料・考古美術資料を収集・研究・展示するほか、所在地に広がる布留遺跡の発掘調査を行う博物館法における博物館相当施設である)※Wiki抜粋」。天理教的「人間創造の地点と教えられる聖地「ぢば」」の近くにあり、さながら世界を知ることのできる隠れスポットなのです。
天理大学附属 天理参考館 
〒632-8540 奈良県天理市守目堂町250
天理独特の建築物内にあります。
アイヌ、蝦夷
ちょっとエチオピアにも通じる文様
東アジア周辺の仮面
勿論、目的は「コレ」ですわ
かっちり、明治天皇
考古美術コーナー
「中国」というかもっと西の感じ
ざっくり「オリエント」なコーナー
古代の陶器「アラバストロン(香油瓶)」
てげ古物1」にて...笑
ざっくり「エジプト」なコーナー
「(個人的ビーズの集大成)ファイアンス」の釉薬残ってるバージョン
inミイラだろうか。
見応えある展示内容ではあるものの、過去に見た「干し首エクアドル・シュワル族によって作られた人間の頭部を装飾用に加工したもの※HP抜粋)」は残念ながら今回は展示されておらず。近所の天理市民なのか、はたまた詣でに来られた地方人なのかめちゃめちゃうるさいおじさん4人組がいて若干気が滅入りましたが平穏無事に見終わりました。
「みんぱく」に行かなくとも世界は近し。そういえばその昔、長野を旅行してる時に偶然見つけた「西丸震哉記念館」というのも世界を知る良い場所だったな、と思い出す。そこには蝶の標本や鳥の羽根、貝の標本、そして何といっても圧巻の「パプア・ニューギニアの人食い部族の頭蓋骨」が展示してあった。当時はまだ飛行機に乗せれたらしいが凄い話。。あぁ長野にまた行きたい...
「ぢば」への道
参考館を後にし、天理第二の目的地「喫茶BON(ボン)」へ。このお店、何を隠そう「珈琲」と「手打ちそば」の奇跡のコラボ純喫茶。純喫茶が日本固有の文化ならば、もはや世界を見渡してもこの組み合わせは存在しないかもしれない貴重すぎる店。天理にきたら概ね足を向けます。詣出客で賑わう商店街を少し離れた場所にあるその店は、正月にも関わらず客は「ゼロ」。時間的に中途半端だったのでホットコーヒーとサンドウィッチを注文。※もちろん蕎麦もおいしいですよ。
喫茶ボン 
奈良県天理市川原城町328 0743-63-3461
ベストオブ喫茶店の要素が詰まりまくり。
珈琲も美味しい、そして懐かしい缶詰チェリー。
ほら、ベストオブ喫茶店でしょう。
ほらほら、ベストオブ喫茶店のマッチでしょうよ。
「天理、相変わらずええ街やな」とひしひし実感して後にしました。奈良へ来られる方、是非天理市へ足をお運びください。魅力と魅惑の宗教シティーにハマること請け合い。
魅惑の「掘り出し物専門」店もありますよ。
昇天の天理散策。
そして今日は妻の実家へGo。

2018/01/14

2018年カンサイの旅①-お初天神・MARUMARU-

2018年1月、謎の石板モノリスを探しに旅へ出てきました。

ウソです。いつもの如く関西に帰省してきました。行きは宇宙船ではないものの「宇宙まで行けるんじゃないか?」というほど時間をかけて夜行バスにて。宮崎県人は夜行バスに乗り慣れてないのか誰一人リクライニングを利用しない車内で1人そこそこの角度で11時間の移動。ディスカバリー号ならぬ「ひなたライナー」にて。

20:35に延岡駅を出発し、大阪駅へは翌朝7:33に到着、まさに分刻みの時刻表。この辺はさすが鉄道会社が運営するバス会社だけあるなと思う。ほとんど寝間着の状態で乗車するため、大阪駅へ到着後は身支度をしないといけない。純喫茶、サイゼリア、プロントの選択肢から「プロント」を選択。これが大正解で店内にトイレがありかつ空いているではないか。いそいそと身支度(着替え、コンタクト、歯磨き、ヘアセット、パッキング等)し、同時に宮崎土産を梱包。
アラビア文字に包まれた焼酎や地鶏たち
約1時間ほど店内で時間をつぶし、いよいよ出発するかと腰をあげる。「久しぶりにお初天神でも行ってみるか」と向かう。ビルとビルの間にあるお初天神こと露天神社(正式名称)は以前、大阪勤務時代に会社のメンバーと初詣で行ってた場所。そして参拝の帰りはいつも近所のそば屋でそばを嗜んでた、良い思い出やな。
参道①
目力、すごいな。
この奥のそば屋にて...
今日はまず奈良へ。地下鉄と近鉄を乗り継いで向かいます。さすがに土曜日だし朝も早いので人もまばら。しかし、地下鉄は便利だなぁ。
近鉄上本町駅にて。「どろかわ」と読みます。
修験者が訪れる奈良県の大峰山登山口にある秘境的温泉
平城京を突っ切り一気に近鉄奈良駅へ。
なんかあんまり見たことない色の特急が停まってた。
近鉄奈良駅で外国人に紛れながらリュックをロッカーに預けて散策開始。しかし、新年早々とはいえ関係なく外国人が多いな。東向商店街(興福寺を向いてるから「東向き」※ブラタモリ情報)を闊歩して目的地へ向かう。
ゴミはあかん。
(唯一と言っても過言ではない)目的地の諸国民芸品処「MARUMARU」
(というか、もはやここしか目的ではない)MARUMARU(マルマル)
(ここがなければ多分帰ってない)MARUMARU(マルマル)の入り口
店主と小一時間、「生きることへの執着心は人間の宿命」という話を。「生きたい。死してなお、極楽へ行きたい」という人間の生き死にへの強い思いが世代を越えてモノを繋ぎ、歴史と文化を生んできたんやなぁと実感。物語の「物」に興味があるから必然的に物語も気になるよね。文明が生まれたその時から、人間と物は宿命とともに繋がっているのだ、現代まで。
しかし、改めて九州でも東京でもいろいろな店に行ったけどここまで「文化」「風俗」「文明」「歴史」を感じて物を買える場所はないと思う。みんな、自己中心的に生き過ぎなんだろうな。
なんだか気になったギャベinもちいどの商店街
散策中に見つけたゲストハウスの無人フリマ
そして、第二の目的地「fangle(ファングル)」へ。ここでも小一時間店主と奈良についての話を。地元の人が気付かないことを、外から来た人に気づいてもらえると嬉しいですね。若草山の山焼きとユーカリの自然発火、そして生きるための知恵、縄文の土なんかの話をする。いい雰囲気を持った道具たちがそこにはありました。
入り口。奈良の人、この感じわかるかな。。
もはやスタンダード、中谷堂の高速餅つきを観る人たち
旧・JR奈良駅。中にはスタバが。
脳みそ大満足の奈良散策。
盆地を突っ切るJR奈良線で実家へGO。