2017/12/09

100 Landscapes of NOBEOKA(38-40)

そういえば」って気になって見てみたら、まだやってた「街のヘンなモノ!VOW」。これは感慨深い...だって中高校時代にハマって本とか買ってたから、かれこれ10年以上前から今もやってるなんて!素人参加型の投稿系やから根強いんだろうか...。そういえばその昔、同じく「投稿!特ホウ王国」とかも好きでよく見てたなぁ...。昔のテレビ番組はある意味雑やったな。そんなVOW的延岡。

文字の持つ力を感じる。アイコス...笑

満月。中秋の

このタッチ、この表情、たまらなくツボ。

いよいよ、延岡も冬です。

宮崎の盆地へ -三股町・都城市-

またも三股町へ。そして今回は少し足をのばして都城市(みやこんじょ)へも。縦にも横にも広く長い宮崎県。延岡から三股までは高速ぶっとばして1時間半程度ですが距離以上にずーっと遠く感じます、高速道路の直線続きだからかな。
今日の三股は曇り。まずは三股が、いや宮崎が生んだ「スーパーお茶」のバイオ茶本社へ。何が「バイオ」かって「バイオリズム」のこと。HPには「植物のバイオリズムに合わせてつくるから、バイオ茶。気候に合わせて水をコントロールし、自然の中で自生する植物の力を引き出す。昭和61年から農薬や化学肥料は一切使わず栽培しています。いつでも、どこでも、だれでも毎日あたりまえに楽しんでほしいお茶です。」とのこと。でもこれ、ほんまに物凄く美味しい。初めて知ったのはこの時、土産物屋でおしゃれなパッケージのお茶を見つけて購入したのが最初。検索したら大阪のgrafでも取り扱ってるみたいで「ほーーー」となった記憶がある。
宮崎上水園 
宮崎県北諸県郡三股町大字樺山2759
そんなこんなで本社
売店、オサレ用とそうじゃない用、2種類あります。
本社横の雑貨屋「CHAPPA」、残念ながら閉まってた
その後、ぶらぶらしながら三股を散策し、妻の知り合いのお宅へ。結構な山奥にあるその邸宅は、作りかけ基礎だけの部分と簡素なご自宅の良い佇まい。自然ととともに、まさにバイオリズムのままに、しっかりと大地に根を下ろした営みでした。年齢を重ねて老いてもひっそりと輝く生活はできる。
切り株シリーズ①「サルノコシカケ系」
切り株シリーズ②「そのまま果てた系」
切り株シリーズ③「苔生す系」
頂いた原木しいたけ、おいしかったーー。
お昼ご飯をお呼ばれし、身の上話に花が咲く。その後、妻は仕事へ。私は都城を散策することに。っても特に見たい場所もないので感性の赴くままにぶらぶらと。まずは「黒木 周」さんという版画家のギャラリー兼アトリエへ。IDEEのHPで知ったこの方は、宮崎県で一番ナイスセンスかもしれないと思っている方。その作品は、色使いやかたちがどれもすごく良い!ブローチとか作ってほしい...。
S.A.L gallery 
宮崎県都城市志比田町3778-2
町はずれにあるギャラリー
珈琲の田中 
〒885-0076 宮崎県 都城市西町3693
休憩に。クラシカルな外観に、スクールデイズな店内。
名建築。旧都城市民会館。ええの持ってるやん、みやこんじょは。
その後もぶらぶらと車と徒歩で周辺散策しまくりました。「stussy」のフラッグを掲げた「創業大正6年、都城のファッションリーダーとして常に歩んできた老舗のカジュアル メンズ専門店:C.R.Y. YAMASHITA(※HPより丸々引用)」や、胸キュンのレトロな看板など結構掘ればいろいろありそうな街。
特に気になった店。

小窓拡大。独特のナイス世界観
こ、これは...いつのかわからんけど2周ぐらい回って最高にかわいい。
宮崎は隠れた木材大国。
三股に戻って、行けなかった「バスラーメン」。奈良にも似たんあるな。
以上、見知らぬ土地で日暮れを迎えたらノスタルジーに浸れる。

2017/12/04

てげ古物 -archive12-

骨董は基本的に「小さいモノ」を好んでよく購入します。勿論大きい方が良いモノもありますが何となく常に気分は「繊細なモノ」に向かっている。技術の細かいものやギュッと凝縮された感じが好き。骨董だけでなく実は結構なんでもそうなのかも、と頑なに機種変更しないiphoneSEを見てそう感じてます。

「60年ほど前のフランス製小瓶」
東京は青山サンドリースにて購入。「ここの一帯はどうでもいいもの」群の中から引っ張り出しました。正直、めちゃ高いかなと思ってたけどそこまでではなく、何とか東京出張の記念として持って帰ることができました。アンティーク品ではなく、勿論ローマングラスでもありませんが、限りなくその時代のモノと同じ匂いを感じる再現性。作家はたぶん、悠久へ思いを馳せながらガラスと格闘したことでしょう。残念ながら、やはり古さには決定的に負けますがいい品を購入できました。
物凄く薄いガラス、蓋もきっちり残っていて良い感じ。持つとかなり繊細で割れそうなほど。

「ルーマニアのpecetare」
妻のルーマニア土産。もちろん現行品ですが、なかなか味があって良いです。色は元々の色ではなく着色。塗料というかはオイル?のような感じ。宗教的な雰囲気を感じますが、用途などは不明。但しいずれにしても宗教?墓地?などで使用されていた!?珍しい一品かも、情報少なすぎ。画像検索ではいくつかでてきました。
何か身に着けておくようなものなのだろうか...

「(誰かの)OLDマッチスクラップブック」
南阿蘇のナイスな古道具屋「etu」で購入。こういうスクラップものはよく骨董市でも見かけるが、これはマッチの数こそそこまで多くないものの、一つ一つがかなりの精度だったので思わず手に取った。そんなに安くはなかったけど「これも出会い」ということで財布のひもを緩めた。この日は他にも古布を買ったりとなかなかの出会いがあった日、こういう日は貴重やな。
3連チャンで日本画、一体なんのマッチかは不明。
新潟コーナー。他にも鎌倉コーナーもあったらかきっと持ち主は新潟出身の上京者に違いない。しかし、昔からこういうコレクター(スクラップブッキング)というセンスの持ち主はいたわけで、それが巡り巡って平成29年の今、自分の手中にあるかと思うとセンス数珠繋ぎみたいで全くおもしろい。ちなみに「長岡博」とは昭和25年(1950年)に開催された長岡の第二次世界大戦からの復興を示すために開催された催しだったらしい。終戦5年後のマッチ。

※古物よもやまばなし
今年5月に東京へ出張で向かった際、swimsuits departmentで見た幾何学模様の布が忘れられず、先日出張の際に「残ってたら買おう」と思って向かったものの見事に売り切れてました。世間でもTVの影響で少し露出してるようですが、気になってます。ペルーのシピーポ(シピボ)族によるフリーハンドで織り成す幾何学模様。
一説では麻薬(的なもの)を吸った際に見る幻覚だとか...。さずが南米。

2017/12/03

てげメシspecial -森みち(日向市)-

土曜日の朝、日向市で用事を済ませた我々はいつもの如く「道の駅ほそしま」にて海鮮丼を食らい満腹になっていた昼の14時。しかし、ここまで生魚を好きになる日が来るとは心底思ってもみなかった。如何においしく新鮮なものを食べてこなかったか、ということか。
「さて、これからどうする」となり、「茶でもしばくか」となったので車をびゅいーんと走らせて日向市の山奥へ、向かうは山の中の喫茶店「森みち」。美郷町の「OttOOttO」然り、どうやら山奥での筋金店がブームの様だ。奈良の山岡ピザを思い出す。
道中の集落がとてもいい雰囲気で心が癒される。山では紅葉が最盛期、家々からは薪なのかはたまた焚火なのか煙がもくもくと上がっていて良い演出をしてる。「日向の幻の柑橘類”へべす”を育てる若い農家さんがオープンした隠れ家カフェ」というフレコミをはるかに超えるこだわりと本気度を感じるお店がそこにはありました。
森みち 
日向市塩見9358-1 0982-66-6171
入り口、古民家改装の中でも最上級レベルだと思う
半内、半外な不思議玄関
眺望。ガラスが多く、入ってくる光が気持ち良い
珈琲、もちろん美味しい。
ちょっと初めて食べたかも...フランスのお菓子。
おそらく同世代の方がやってるんだろうけど、なかなかの筋金さを垣間見れました。勿論店内はお客さんで満席でしたが良い空気感がふわふわ漂うお店でした。今回はお茶だけでしたが今度はお食事もしてみたいな。
モロッコというか中東というか。
途中の立派なイチョウ。
カフェであろうが喫茶店であろうが、こういう本気さを感じる場所は素晴らしい。

土曜日、雨の東京へ。

東京へ、出張で。

いつもは結構ゆっくり行くんですが今回はとんぼ返り。特に理由はなく「今は東京じゃない」って感じなので。金曜日の夜、会社で簡単な飲み会を経たのちの土曜日、あんまりお店のチョイスを考えたくなかった&小雨だったのでいつもの喫茶店「さぼうる」へコーヒーを飲みに。相変わらず雰囲気抜群の薄暗い店内に、女優志望か!?と思うほどこれまた雰囲気抜群の若い女性店員がコーヒーを運んでくる。今日の予定をしばし考える。
色々考えたものの「やっぱり青山か」となり地下鉄へ向かう。次、地上へ上がると雨は上がっていた。既に時刻は昼12時頃だったのでまずは昼食、気になっていたJ-COOKという西洋食屋さん(洋食屋、というかは西洋食屋って感じのお店)でランチ。
J-COOK 
東京都渋谷区神宮前3-36-26
木漏れ日降り注ぐナイスな店内。
雰囲気的にはビールもいただきたかったがぐっと我慢してお店を後に。「swimsuit-department」「グランピエ」「ワタリウム美術館」を巡ってから原宿まで歩き「PAPIER LABO.(パピエラボ)」「Playmountain」を冷やかす。パピエラボである什器に目が留まり、聞いてみると「青山にあるサンドリースというおもしろい骨董品屋で買ったよ」と教えてもらったのですぐさま向かうことに。
途中、気になった「リカリスイ」 
「うなぎの寝床」ならぬ「アリの巣」的、東京 
ハイソな貴婦人たちと乗り合わせたバスを降り、徒歩10分ほどで到着した現代作家のギャラリー兼骨董店でもあるそのお店は、私が人生で今まで見てきたありとあらゆるお店の中でも奈良のMARUMARUに次ぐドンピシャのセンス、品揃えでした。さすが東京...なのか。基本的には西洋の発掘品や紀元前のモノを扱ってるような感じでしたが、そのセレクトセンスは女性店主による一本筋の通った妥協を許さないものを感じました。「乾いたものが好き」という言葉に裏付けされたモノたち、そこにはある一人のフィルターを通して世界から集められた素敵なモノ達が整然と並べられてました。今度から「乾いたものが好き」って真似してみよう...笑
サンドリーズ(Sundries)
東京都港区南青山4-10-15 03-5411-0799
東京に行く楽しみが見つかった。
アンティークではないものの、60年ほど前にアンティーク品を模倣して作れられたフランス製の小壺を購入。値段も良心的でいろんな意味で共鳴、共感できるお店。これは本当に貴重な出会い。「古布はないですか?」と聞いたら「古布だったらこのお店がいいわ」と教えたもらったのが青山骨董通りにある「古民藝もりた」というお店。そう、「餅は餅屋」ならぬ「古布は古布屋」である。都会は細分化が進んでいて骨董業界としても裾野が広いのだ。
古民藝もりた 
〒1070062 港区南青山5-12-2
インドネシアの赤い布が気に入った
「もりた」の店主もまたもや女性ですごく感じが良かった。男性の骨董品屋は気難しい印象だが女性の場合は違うのかもしれない。勝手なイメージだが男性がやってる骨董品屋に入店すると基本的に相手にされないことが多い。理由は不明だが「お前みたいな若いもんにわかるんか」とか「金持ってへん奴には売らんぞ」とか「この壺は李朝のもんで云々」とか概ね理由はそんなとこだろう。「うんちく系」を盾にしてる人が多いからかもしれない。そこに「自分の価値観」はないのかも、だれかの請け売り。でも女性の場合はもっと感受性のところで「好き・嫌い」で決めてることが多いのかもしれない。だからいわゆる「(男性店主の)骨董品屋」というのは同じ品ぞろえばかりで面白みに欠ける点が多いのかも、もっと自分の色を出してみたら良いのに、怖がらずに。
オアシスの暴れん坊、リアムの「プリティ・グリーン」
ほか、青山の「FOUND MUJI」なんかを冷やかしてタイムアップ。いやー歩いた歩いた。羽田空港でお土産も購入して飛行機へ乗り込む。空港まで妻が迎えに来てくれてたのでピックアップされてニシタチにておいしい宮崎のうどんを食べて帰りました。なかなか充実した出張。
ニシタチにて、顔のかわいい猫
提灯が増えてる
釜揚げうどん 戸隠 本店 (とがくし) 
宮崎県宮崎市中央通7-10
「宮崎に釜揚げうどんあり」って程、釜揚げ多し
初めて食べましたが、正直うまい。ポン酢風のつゆが抜群!
いよいよ九州での暮らしが落ち着いてきた。

2017/12/02

センチメンタルジャーニー②-モアイ・青島-

飫肥を出た一行は日南名物のモアイがある「サンメッセ日南」へ。実はここ、初めて来ました。なんとなく「若者が行く場所」と位置づけてたから少し距離を置いてました。夕暮れ前の海岸沿い国道を北上します。しかし、海ってほんとうに綺麗で雄大。こんなに美しくロマンのあるものって他にあるかな、、、宇宙ぐらい...?笑
到着後、いきなりバギーに乗り換えて園内を散策。基本的にはどこからでも海が一望できて物凄く良い眺望。これは、大人数で来たらいいかも。
サンメッセ日南 
日南市宮浦2650
園内の某建物。こういう形状にめっぽう弱い。
「世界の喋」博物館
ほら、もう海あるだけで最高ですやん
背中に夕焼けを感じて
ちょっとだけ、球体感あり
幸せを呼ぶ。らしいイースター島公認モアイ。よく見たら手、ある。
日本的レジャー施設と言えばそうだし、外国的といえばそうかもしれないサンメッセ日南。ちょっとだけ宗教的な要素も感じましたが大満足で後に。
またも海岸線を北上し、青島へ。時刻はもう17時前、太陽が山側に沈んでいく宮崎県は日が暮れるのもとても早い。暗闇に急き立てられるような気分で青島散策。1秒ごとに変わる光、そして空気。真っ暗になるまでは人間の世界。
青島。
なんの意味...なのか「0」。
神社を散策し、各々が好きな時間をゆったりと過ごす。桟橋から見る夕暮れ街のシルエット、海からの風、波音。これはまさにセンチメンタルジャーニー(笑)もちろん伊代の方ではなく。。気分的にはクラムボンのドキュメンタリー『たゆたう-GOOD TIME MUSIC of clammbon-』の一場面。
0:54からの感じ。あぁ、泣きそう
五感が大解放
皆にばれないよう涙をこっそり拭って車へ。晩御飯は南宮崎駅近くのもつ鍋屋にて。これまた雰囲気抜群、味最高でした。帰りの電車で事故って死ぬんちゃうかなって思うほどの楽しい旅。
おしゃんなもつ鍋屋。こりゃあ延岡にはないわ。
ユッケもステーキも。
しかし、湯川れい子の歌詞もなかなか良い。