2018/05/10

福岡県マイナー市へ -うつしき/四月の魚/ぶどうのたね-

さすがGW、激混み交通渋滞中の門司港をGoogleMAPのヘンテコ道案内で見事にすり抜け次に目指すは「福岡県宮若市」、あまり聞き馴染みのない(失礼)宮若市には、どうやらナイスショップがあるらしいと某SNSで発見しずっと気になってたのでこの折に向かってみました。高速をびゅいーんと飛ばしてぐんぐんと内陸、そして田舎へ入っていきます。到着したその店は、地図上では間違いなく到着しているはずなのにお店がねぇ、看板もねぇ、矢印もねぇってな吉幾三的田舎具合。それでも「ここかな?」と手探りで田んぼを抜けて恐る恐る奥地に入っていき、ようやく発見しました。
うつしき 
822-0112 福岡県宮若市原田1693 0949-36-4092
そうそう、これこれ
インド雑貨と作家モノのギャラリー
みんなが気になるインドの小引き出し
この場所までたどり着けるか!?
インドの古い家具をたっぷり堪能し、しみじみと「いろんな場所に、いろんな店があるなぁ」と実感。こんな片田舎に、こんな筋金の名店があるなんて誰が知っているだろうか。お近くに行かれた際は是非...。
宮若市唯一の目的地訪問を終え、更なる目的地「うきは市」へ!これまたさらなる福岡県内陸へと車を走らせます。途中、妻と「久しぶりにミニストップのマンゴーパフェでも食べたいなぁ」なんて話をしてたら早速あるではないかミニストップが!!延岡では(というか宮崎県でも)見たことないコンビニ、ミニストップ。実は知る人ぞ知るパフェの名店なのです。早速購入。
実はバニラ部分が激ウマ
パフェの寄り道をしたため若干到着が遅れたものの、さほど影響なく全く混んでないGWのうきは市街。これまたなぜかこの地域に「古道具屋」が多く賑わいをみせている町らしい。まず行きたかった古道具と雑貨のお店「四月の魚」に向かいます。
四月の魚 
福岡県うきは市吉井町1133-5 0943-75-5501
テンション上がっていろいろ、いろいろ買いました。
ナイスビル「MINOU BOOKS AND CAFE」「生活購買店reed
おもわず店名入りのトートバッグ購入。
関西時代懐かしの「iroiro」さんの展示やってました
水路に鯉のぼり
山下カバンで油を売ったことにより行けなかった「蒼sou
歩くたびに「篠山ぽいなー」とか思いながら、全国的にこういう校外型のオサレショップ街ができてるんやろなと感じる。みな、都会に疲れているのだ。それはそうと偶然入ったステンドグラスのお店で見つけた発掘品ぽいネックレス。「これいくらですか?」と聞いたら店主が出てきて「こんなん好きなの?」と一言。「そうなんです、好きなんです」と私。「実は発掘品とかを模してトンボ玉を作っている」とのことで奥に仕舞われた作品を見せていただくが、それがなかなかの代物でして、、、購入こそしなかったものの、これまたいろんな人がいるなぁとしみじみ。
次に「うきはに来たなら」ってことで名店「ぶどうのたね」(奈良で言う「くるみの木」的な)にも寄ってみる。
ここの和菓子、どれも上品。豆たんにセンスを感じる
時間的に行けなかったけど喫茶
そしてここで「うきは市」タイムリミット。「ぶどうのたね」はブドウ畑のような農園を抜けた先にあり、小さなショップが密集したちょっとした町みたくなってた、まさにぶどうタウン。このタイミングで「さぁ延岡へ帰ろう!」と意気込むもののまだ福岡県。途中、いつもの大分県佐伯市でお寿司補給をして帰りましたとさ。
帰り時の夕暮れ
九州は、でかくて美味しくて素晴らしい!!

2018/05/07

そして昼の門司港 -muna/門司港茶寮/ギャラリーいまり-

結構揺れたフェリー。ものの5分ですが破壊力抜群。これは風のせいなのかそれとも海峡のせいなのか。しかし不思議なもので門司港に戻ってくるとやはり九州と感じる。なんというか、こう、本州の、感じがしない。唐戸と比べるとちょっとだけこじんまりしてる印象。
せっかくなので昼の門司港も散策しようととぽとぽ歩く、まずは門司港駅へ。
iphoneSEで最大限寄ってみました。これが限界
まさかの発祥地、バナナのたたき売り。熱く実演中。
本当はこんな駅舎を見る予定が生憎工事中。で、コレ。
門司港駅をくまなく散策し、近所のオサレレトロビル「新海運ビル」へ。大阪農林会館や海岸ビルヂング(神戸)思い出しつつ入館(ベルリンブックスの人たち、どうしてるかな。。と懐かしんで検索したらなななんと靭公園で復活してるではないか!!激しく感動!)。
良い感じの廊下。画になる
昔のビルは良いねぇ
小さな小さなこだわりある店舗が何店か入居されていて、中でも足を止めたのが「muna」というお店。「細やかなものと小さな喫茶」と書かれた店内は良質で上品な商品が整然と並び、なんというかリアルに、また感覚的にも「良い香り」漂う店。妻も興奮し、いろいろ購入してた。包装のセンスも良く、かつ什器も良い。気になった照明の購入先を聞いたら「父が作りました...」とのこと。いやはやそのあたりも素晴らしい。グッと来た。
細やかなものと小さな喫茶 muna 
〒801-0841  福岡県北九州市門司区西海岸1 -4-16新海運ビル202号 093-331-0670
シンプルの使い手、現る
あんまり見たことないものも多かった。
これぞ「細やかなもの」の真骨頂かなと。シンボル的な。
新海運ビルで雑貨見疲れしたのか、朝のウニ丼満腹から奇跡のV字回復を見せる我々の胃袋。まったく隅に置けない臓器だ。食べる気全くなかったけど門司港名物らしい「焼きカレー」なるものを食べてやるかってな感じで良い雰囲気のお食事処へ。少し待った後、入店。ご想像通りの焼いたカレーを食べて満足。
門司港茶寮 
福岡県北九州市門司区港町7-8 門司郵船ビル1F 093-332-7122
茶寮、喫茶店のことですわ
並ぶ並ぶ
みな、これに並ぶ
焼いたカレーを食べ、そそくさと退散。いよいよ門司を後にするかってな感じで車へ向かう。レトロな電車を見た後、「古美術」ののぼりに吸い寄せられるようにギャラリー兼古美術店へ入店。作家モノが中心でしたが思わぬ出会いもあり、最後の最後まで楽しませてくれる門司。離れるのが寂しいぐらいでしたが次なる目的地もあるため「和菓子なごし」で抹茶大福を移動食として購入し、先を急いだのでした。
レトロな列車。皆狂ったように手を振ってました。
うわさの「ギャラリーいまり」(骨董品屋にしては)店主の感じが最高に良い。
後ろ髪、ひかれます。

山口県で下関市で唐戸で -唐戸市場/居茶珈屋-

翌朝、前夜の強風&寒さが若干街を支配しつつも快晴だったので思い切って半袖で繰り出すことに。二転三転した後、最終的には7時半ごろチェックアウトし、フェリー乗り場近くのコインパーキングに車を停めていざ本州は山口県唐戸へ!前夜、かざぐるまの女将さんから「明日は唐戸(山口)、門司港(福岡)ともにお祭りがあるから関門海峡は高速もトンネルも激しい渋滞になること間違いなし!だから朝一のフェリーがおすすめよ!往復切符買うんやで!」的なこと言われて相当ビビらされてたので満を持してフェリー乗り場に向かうもまさかのがら空き。そして遠く見える関門海峡も恐ろしくスムーズな交通量でしたとさ...。
遠くに見えるは関門海峡~
ものの5分で到着し、久しぶりの本州よこんにちは。そうか、ここは本州か...としみじみ。この調子だと韓国にでも行ったらヨーロッパを感じるんだろうか。大陸バンザイ。
なぜ山口に渡ったかというと、超々有名な市場「唐戸市場」でウニ丼を食べるため。もちろん関西時代は全くノーマークでしたがどうやら九州人はこの唐戸市場に一目置いてるらしい。ということで大変混雑するとは聞いてたので腕まくりして海(ウミ)からウニを攻めたのである。
唐戸市場 
〒750-0005 山口県下関市唐戸町5-50 TEL 083-231-0001
どうやら下関市はフグだけではないらしい。
見ての通り、セリ場と隣接!
まさかの朝8時半、人口密度は山の手線並み
結構リアルに人の多さに圧倒されつつ、お目当てのウニ(だけ)丼、トロのお寿司、フグの天ぷら、フグの味噌汁を並んで購入。そして購入したは良いものの、食べるところがない!!市場内の即席テーブルは満席、市場外壁のテーブルも満席!両手に食べ物を持ったまま彷徨っている人多数。この光景、生きてるウニが見たらゾッとするやろな...とか思いつつ市場外の海が見える甲板風デッキに空きスペースを発見し、椅子取り合戦並みに尻をねじ込み着席できた。相変わらず強風吹き荒れる中でしたが念願のウニだけ丼に舌鼓。場所が場所だけに味気ない食べ方でしたがこれまた勢いがあって良いね!!尿酸値、うなぎ上り間違いなし。
ウニって、ウニって、ウニって美味しい
予定通りさくさくっと贅沢な朝ごはんを食べ終えたので、本当に激混みする前に市場から退散し、せっかくなので近所を散策することに。というか口が朝から生臭すぎて「珈琲でも飲みたい...」となったので喫茶店を目指して散策します。
亀山八幡宮 おひざ元には「床屋発祥の地」があります。
激しくデフォルメされたフグ。
奇跡的に右上に「うに」
ここまで祀られたらフグも満足だろう。
亀山八幡宮の近くは港町ということもあり洋館や飲食店街がありなかなかの繁華街。スナックもあったりバーもあったりで夜も楽しそうな街。
「ふづき」から、「ふみづき」へ。一体何が
おぉ、一寸法師様ではないか
ググると純喫茶がいくつかあったので目ぼしいところに候補を決める。いつだってGooglemapと純喫茶の相性はよく、なかなかのマッチングをみせてくる。そして今回も見事アタリ店に導いてくれた。これってもしやビッグデータから導き出されたAIの仕業なの...?
居茶珈屋 
山口県下関市赤間町1-1 083-232-1796   
イザカヤ!でもキッサテン!
常連さんが朝から珈琲すすってました。
珈琲とケーキを頂く。ケーキはなんと店主の手作り!優しく温かい味でした。
ハットをかぶり、スキニージーンズをはきこなすナイスミドル(シニア?)の店主がいれる珈琲、そしてケーキはどれも美味しく大満足。窓が開いてて外から気持ちいい海風が入ってきました。店内の装飾や外観もかわいく、なかなか気になるお店。また来たい。生臭い口を珈琲で一蹴し、元気回復で近所散策。
「KOINU」もキッサテン!
パエーマムかとおもた(無理ある)
強風による悪戯
町のお茶屋さんって何故かセンスが良い気がする
「盛篭専門」ってのが気になる。病院のあれ?
下関のシンボリックな建物「旧下関英国領事館」
入館無料、こんな素敵タイルに出会えます。
おじさんの巨大フグ解体ショー的な
カモンワーフといういわゆるお土産物屋を冷やかし、ほんとにいよいよ多くなってきた人の流れと逆方面の「門司港行フェリー」に乗り込む。いやはや、滞在時間はわずかでしたがナイス本州、ナイス山口でした。帰りに見た関門海峡は結構道路が混んでで笑みがこぼれましたとさ笑
結構なニアミスで巨大タンカーが横切る。凄い迫力!
さぁ昼の門司港散策開始です。

門司港の夜 -かざぐるま/ねずみとひかり/喫茶リバー-

門司港に到着したのは午後6時。天気予報通りの小雨降る中ホテルにチェックイン。雨で濡れた街のせいか、港町はどこか寂しい印象を我々に与える。身支度もほどほどに、近所散策と今晩の晩御飯探しの旅へ出かける。ホテルから繁華街へはアクセスが良く、ものの3分ほどでいい雰囲気の飲み屋街に出くわす。どこもかしこも昭和感満載で看板も堪らん感じ。
スナックだろうか、「話(はなし)」
お手本のような路地
藤子A 的フォント
良い雰囲気だけど廃屋
路地が多い
この風貌ですが楽天でもじゃらんでも予約可
気付かんかったけど立ち飲み屋らしい。
個人的門司港No1外観
チャイナ風、書道教室
ある意味、ブラタモリ
18時半のシャッター街
個人的門司港No2外観、是非復活してほしい。
と、ここまで散策を続けてわかったこと。「門司港は好きな雰囲気の街」だということ。どの店も風情がありノスタルジックな雰囲気。これほどのムードは一朝一夕では醸し出せない、歴史を感じる。そうこうしてる間にお腹も減り、いよいよ今日の食事場所を本格的に探すことに、と目の前にカップルが一組、我々が気付かなかった路地に入っていくではないか。それを見た我々も何かに引寄せられるように後を追い路地へ、、。と、そのカップルが目指していたのは「放浪記」というウニ丼が食べられる珍しい喫茶店だったようで、生憎その日は既に閉店だったので我々を横目に引き返していった(ちなみにこの「放浪記」もなかなかの名店感あり、雰囲気が尋常じゃなく良かった)。で肝心の我々はというと路地内の一軒のお店で足が止まる。「かざぐるま」と書かれたそのお店は店内も賑わっていてなかなか良さそう、妻の居酒屋アンテナにも引っかかったようで入店することに。1席しか空いてなかったが魔法の即席パイプ椅子を出していただき無事着席。着物の女将さんがとにかく明るく感じが良い、一言二言話して、今日のおススメのホワイトボードを見て既に「名店」と確信。「お腹空いてる?」から始まった門司港ナイトは美味しいご飯と女将さんの軽快トークで時が経つのも忘れる程楽しませてもらいました。大袈裟でなく人生No1居酒屋かも。
かざぐるま
北九州市門司区栄町7-5 093-321-4612
控えめな看板がまた良い。
突き出しの後にまずは岩ガキ
横の人が食べてて思わず注文した黒豚Tボーン
※衝撃的に美味しく、本当に豚の概念が変わります。
〆のウニご飯、茶碗の底に黄身が...
※人生No1ウニメシ、黄身との相性が最高に良い。
他にも諸々食べましたが食べるのに精いっぱいで写真撮り忘れ。お客さんの雰囲気も良くてThe名店でした。この店に行くためだけに門司港に行っても良いかも、なお店。。女将さんから諸々アドバイスと情報をもらい、翌朝は車じゃなくフェリーで関門を渡ることにしました。お店を後にし、時間はまだ21時ごろだったので港の夜景でも見ようと散策。
抹茶かき氷が絶品、とのこと。by女将
散策し出して気付く港町の寒さ。やはり宮崎とは違うのか、はたまた全国的に寒いのかシャツ1枚だけでは心もとない寒さと風が容赦ない。思わず「ジャケットでも買いたいな」とか言ってたら本当に目の前に古着屋らしきお店が現れ入店。ジャケットこそ買わなかったがなかなか良い品揃えの古着屋で心はポッと温まりました。
古着屋、その名も「ねずみとひかり
ライトと画の雰囲気が合いすぎ
※古着屋とは関係ありません、悪しからず
港町のライトアップもそこそこに、やはりあまりの寒さと強風に耐えられず「温かい物でも飲もう...」と一路バーか喫茶店を探す。徒歩圏内で喫茶店を見つけて向かうことに。既に看板はしまわれてたがお母さんが「どうぞ」と手招きしてくれたので入店。お店のご家族が晩御飯を召し上がってる横でお茶させて頂きました。途中、ご家族のあまりの会話の無さに違和感と寂しさを覚えつつも、美味しいジンジャーティーで体を温め、ホテルまで無事たどり着きました。ありがとうリバー、とても美味しかったです。
軽食・喫茶 リバー 
福岡県北九州市門司区港町1-23 093-321-3204
小雨のせいでなく、たぶん鄙びている。
純喫茶と洋食屋のリミックス
やはり小雨のせいでなく、たぶんカオスなお店。
興奮冷めやらぬまま就寝、翌朝は関門を横断し山口県へ!