2017/09/30

クラムボン×久留米旅⑤ -久留米市美術館ほか-

有明まで南下してしまったので「もう佐賀市に戻るのはよそう」となり、帰る方向に歩みを進めます。ちなみに、この時の車内BGMは6曲ほど入ったクラムボンのEP(シングルっていつの間にEPなんて言うようになったんやろ)をただひたすらリピートリピート。それにしても聞けば聞くほど良い曲ばかりで驚く。心に響くこの感じはなんだろうか。

2017年現在、クラムボンは大手レコード会社に所属せず(過去は所属してた)自分たちでCDを作り、そして流通を通さず「私、CD売っても良いですよ!」って共感した人のお店などで主にCDを販売している。つまり、CMなどに起用されたりスポンサーがつくようなことは可能性として少なく、今までのアーティストの収入源とは大きく異なる動きをして収入を得ている。でもこれって意外と理に適ってて「納得!」ってこと多い。もう、コムロの時代とは違うのだ。
※ちなみに宮崎県では「apaiser」って花屋と「八九 」って飲食店でCD販売されてる。残念ながら県北は未だなし。今山大師とかで売ったらええのに。

一体CDが何周ぐらいリピートされたころだろうか、久留米市美術館に到着。元はタイヤのブリジストンが所有してた美術館で2016年11月から市営として運営されている。ここで「星野道夫の旅」という何とも魅力的な展示がやってたので来てしまった。
星野道夫といえば「旅をする木」を斜め読みした程度しか知識がなく「アラスカ」「シロクマ」とかのワードぐらいしか知らなかったけど、展示写真を見てキャプションの文章を読んで柄にもなくドーーンと心に響いてしまった...。そう、星野さんは地球の様に心が広くて動物の様に眼差しが真っ直ぐなんです。
この展示会以降、私の生活の中には「僕たちが毎日を生きている瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは、天と地の差ほど大きい」という星野さんの言葉が呪文のようにぐるぐると頭を回ってます。
綺麗な庭。
やさしい写真。
久留米市美術館
839-0862 福岡県久留米市野中町1015番地
佐賀のアンティークショップで購入したブローチを思い出す黒さ。
家路、湯布院SA付近
らうめん 点法輪 
大分県佐伯市鶴岡西町2-233
家路にて、大好きな佐伯市でラーメン食べる。
味気ない店内でしたがチャーハン、ラーメンともに美味しかった。
久留米市美術館にて。「ピカソ」
既に擦り切れる程聞いてるCD。オーラ凄かった。
うわさのブローチ、素材はジェット。衝撃的に気に入りまくってます。
以上、心の奥深くをくすぐる良い旅でした。

クラムボン×佐賀旅④ -モカ・有明海・IWAI-

2017/8/27(日)
朝、昨夜のお酒の影響もありゆっくりな目覚め。いそいそと支度をして出発。良い天気、良い朝。まずはモーニングを食べに喫茶店「モカ」へ。相変わらず人気の少ないメインストリートから少し路地に入ったところにあります。日曜日だからか、はたまたそもそもモーニング文化がないのかマジで人少ない。もちろん店内も我々のみでした。
モカ 
佐賀県佐賀市唐人1丁目5-28
フォントがGood!
重厚感のある店内。中津の「フランドル」に似てる。
「大丈夫ですか?」と言われた1人前のサンドウィッチ
「ほんまに大丈夫ですか?」と言われた1人前のフレンチトースト
ちょっとスナック感あり
大丈夫だったものの、お腹が満腹過ぎる状態で退店。佐賀の人は大食いなんだろうか。大食いかどうかはわからんけど長崎に次いで砂糖を使ったお菓子は昔から盛んだったらしい。お腹も一杯になったので佐賀に来たなら、ということで干潟を拝みに行く。途中、海の駅なる場所で海苔を買ったりしながら有明へ。道中の麦畑やたんぼからはまだまだ「夏」を感じたけど、着実に風は秋に向かっている。
ピン!と伸びる麦
ホワイトクラブ(死骸)
あぁ...右も左も干潟...
ムツゴロウが大量に居た
干潟の二大巨頭「ムツゴロウ」とこれが噂のエイリアン「ワラスボ
干潟は10分ほどで満喫できます笑 その後、家具メーカーが密集するエリアがあるとのことで向かう。それは東西約3キロメートルに渡って家具関連企業が集まる「諸富町」。grafの家具もここで作られてるものがあるらしく、期待大!
いくつかのショップが集まる「IWAI」
ネコって絵になる
木漏れ日含め、良い感じ
気になった廃材たち。
ツリーハウスもあったりして、マドラーを購入。とにかく季節が最高に良いわ。「諸富家具①」「諸富家具②

クラムボン×佐賀旅③ -RAG‣G・夜の佐賀市内-

まずは今旅のメイン、ライブ会場のRAG-Gを目で確認しにいく。既に少しの人だかり。ここでサイン会への入場券であるCDとグッズ(てぬぐい)購入。確か整理番号は30番ぐらいだったと思う。しかし(人生初)サイン会まで並ぶとはどんだけ好きやねん笑 まだ開始まで45分ほどあったので欲張りな我々は散策を続けることに。
RAG-G 
〒840-0831佐賀県佐賀市松原3-3-5T-Aビル
DachamboやOKI DUB AINU BANDから影山ヒロノブまで(本当に)幅広く取り揃えております。
もはや価格破壊。プライスレス。
佐賀の大阪
佐賀の大阪withおばちゃん
たこやき屋の横に奇跡の「なにわ」、天ぷら屋さん。
ええ感じの外観「ステーキハウスれんが」
そして、先ほど閉まってた「パハプスギャラリー」でとったフライヤーのおされそうなお店「1.5(いってんご)」へ。懐かしすぎる「紙業」と書かれたほろの奥にはデザイン性に富んだおされな雑貨が置いてありました。活版印刷のポストカードなど購入。ここで妻が写真展のフライヤーを見つけて「これって食パン少女の人ちゃう?」と一言。そう、その写真展のフライヤーに書かれていた「木原 千裕」さんと言う人とはかつて少しだけお会いしたことがあり(前職後輩の繋がり)、妻の写真展にも来てくれたことがある人だった。当時は「食パン少女」という写真企画展をしたりしててなかなか斬新で記憶に残っている。数年の時を経てフライヤー越しではあるものの、写真家という職業を継続していることになぜか涙が出そうになりました。いやーかっこいいね。
「堤紙業 様方 1.5様」
散策の続き。既に人だかりのRAG-Gを超えてまだどん欲に(というか欲張りすぎ)走ります。次はなぜか佐賀に多いという餃子屋へ。この時既に開始25分ほど前、先を急ぎます。至る所でおススメされた「ぎょうざ屋」に向かう。お世辞にも綺麗とは言えない戦後感漂う小汚いアーケード型の狭小商店街の中に見つけましたが残念ながら夏休み休暇中。だったら、ということで近所にある「南吉」へ。
やかましいほどに「ぎょうざ」

南吉に入店し餃子1枚と瓶ビールを注文。餃子とライブへの期待感に胸膨らませながら待つも、店主のおじいさんが微笑のままなかなか餃子を焼いてくれない。というのもそもそも生餃子が準備されているわけでなく、おっきな生地から一つ一つ皮から手作りで焼くスタイルらしく「こ、これは衝撃的に時間かかりそう...」と身震いする二人。言ってる間に持ち帰りのお客さんが来たり地元の外国人のお客さんが一人で来たりしてなんだか混んできてる!しかも都度おじいさんは「元気?」とか「これも持っていき」とか微笑で話すため一向に餃子が進まない。「喋るの良いけど手動かしてーー!!!(笑)」と我々の切実な心の声が聞こえたのか、一つ一つぽつりぽつりと作っていき、ギリギリの時間で完成、生ネギとあっさりダレで食べる餃子は美味しかったけど、めちゃめちゃ気揉んだぜ全く...
もちもちで美味しい。
カウンターに並ぶお皿がどれも良かった。
そしていよいよライブ!すでに会場は熱気がこもり、後方の方しか陣取れなかったけど(当たり前や)たっぷり2時間弱ほど楽しみました。県民性なのか少々盛り上がりに欠ける部分は否めなかったですが、たまに聞こえる「郁子ーー!」的な観客の声もあり、今のクラムボンの立ち位置、考えてることとかも聞けて凄く良かった。がんばってほしい。
ライブでおっきい声出す人、偶然だと思うが関西弁やった...
ライブ終了後はそのままサイン会へ突入。ここでも県民性なのか皆さん静かにマナー良く待つ。そしていよいよ我々の順番へ!ミト→大ちゃん→郁子と3人にサインしてもらい、「お、お体にお気をつけください...」とかしょうもないことしか言えなかった自分を情けなく感じながらも人生でクラムボンに最接近した夜でした。一緒の時代を生きれてて感謝。
いざ!っていう時あつかましくいけへんなぁ
興奮冷めやらぬまま佐賀の夜へ繰り出します。ビールとライブで火照った顔に佐賀の夜風は心地よく、意味不明ですがチャリンコこぎながら「ふわぁ~」ってなりました。1軒目は骨董品屋の人におすすめされた「あ・うん」へ行く。女性が一人で切り盛りされてておばんざい的なお店。さすが佐賀!並ぶお皿がどれも素晴らしく、料理もおいしくて感動。
旬菜台所 あ・うん 
佐賀県佐賀市中央本町2-1
名店でしたな。
皿が全部良えわー!
のれんがまさに小雀
ボン ソル (bon sol) 
佐賀県佐賀市唐人2-4-5
2軒目、肉とワインへ
わさび醤油と肉肉
突如公園に出現した良い感じの屋台
フルーツパーラーアニバーサリー 
佐賀市呉服元町3-7 Hana bldg 1F
3軒目、佐賀県人の〆=フルーツパフェなり
なんか、夜に食べたくなるのわかる。
以上、大満足の夜。ほろ酔いでチャリンコこぎながらホテルへ帰りました。初めての街っていいなぁ

2017/09/20

クラムボン×佐賀旅② -ドゥーズ・佐賀一品堂-

シシリアンライス(しかも大盛り)をぺろりと食べ、喫茶店を後に。目の前のビルにギャラリーがあるとの情報を掴んでいたので向かうことに。ブティックの横を抜け、階段で3階へ。しかし!残念ながらクローズしてました。せめてフライヤーだけでも取れる様にしといてくれたらいいのに...泣
しかしフライヤーと言えば昔から貪るように採取しまくってたなぁ。大阪は江戸堀にフライヤーがわんさかとれるギャラリーとか雑貨屋が集結した小さなビル(若狭ビル)があって、仕事の合間に良く行ってました。
PERHAPS GALLERY(パハプスギャラリー) 
〒840-0825 佐賀県佐賀市中央本町2-22 222ビル3F
ガラスドア一つ挟んで、フライヤーがたくさんあった...。
コアラっ!
アートな心に火が付いたので、少し車を走らせて若干郊外のおされブックショップに行く。その名もパインブックス!美術書専門古書店らしい。デザイナーがやってるようなので、さらに期待大!しかししかーし!こちらも閉まってました。。土曜日、なぜか、弱し、佐賀...。
OLD & USED BOOKS PINEBOOKS 
〒840-0811 佐賀県佐賀市大財4丁目1-57 TEL 0952-29-2069
良い外観
古書は残念でしたが、すぐ横にある古道具にはたどり着けました。古道具というか、西洋アンティークですね、もの凄く感じが良くてナイスセンス、天は二物を与えた?的な女性がお店に立たれてました。福岡から来てるんだとか。このお店で衝撃の出会いがあります。悔しいですが妻がソレを見つけ、「なぁ、これ良くない?」って見せてきました。「(え、ちょっと待って...)めちゃいいやん!」ってなりました。※写真は後程。
それは、jet(ジェット)、日本名で黒玉(こくぎょく)とよばれる「木材が水中で化石化したくろーーい鉱物というか炭というか」を加工し、カメオ風に細かな加工をしたブローチ。個人的に、モノの価値を測る物差しの一つに「見たことがあるか無いか」というのがあり、一瞬で「こんなん見たことない!」と思ったので即座に購入。他にも草木染の超巨大トートバッグなどを購入。久しぶりにモノでこんなに興奮したわ。
12 douze(ドゥーズ) 
佐賀市大財4-1-59
ここは名店。センスだけでも見に行ってもいい。
一旦ホテルへ戻り、夜の大イベント(ライブ)に備えてレンタサイクルを借りる。ホテルからライブ会場、またその周辺はすべて自転車圏内のため、すいすいと漕ぎます。しかし人も車も少ない笑
その昔、SaGa(サガ)っていうRPGゲームあったな。
日本で言う、トキワ荘的な
ビル偏差値高い。
珈茗爾 (カナジ) 
佐賀県佐賀市唐人2-2-13
すみません、行ってませんが気になりすぎる。
(おそらく)メインストリートらしき場所を自転車で巡っていると、「佐賀一品堂」というお店が。「これは奈良で言う中川政七商店的な!?」と勘ぐって入店。少しこじんまりとはしてますが、郷土玩具やてぬぐい、作家モノなどが。しかし玩具に至っては現行品とオリジナル品(古いモノ)の精度、可愛さ、すべてに差がありすぎて昔の人の感性に感服しました。古い方の玩具可愛すぎる!!
佐賀一品堂 
〒840-0813 佐賀市唐人 1-1-13  
もうひとつの佐賀が、確かにありましたよ。
あぁ...吐きそうに可愛い。嗚咽。(これは作家モノかな)
あぁ...口よ...笑。おちょぼさん。
一品堂を後にし(妻はピアスを買うてた)、まだまだ散策は続きます。黙々と、ただひたすらに自転車を漕ぎ、面白いものを探します。古い建物も良く残ってて結構見応えある街。
銭湯廃墟かな。
こういうのって、やっぱ残ってるよなぁ。
レンタサイクルの2人は怖いものなしでまだまだ散策します。