2017/09/10

気持ちはやる帰省④-新世界・通天閣・日本橋-

恵美須町の朝。たまたまだと思うが同部屋の外国人たちから全くもって生活音がしない!!バッグをあさる音とか、携帯のカチカチとか、普通あるはずの日常音が皆無。そこには無音かつカーテン締め切りの真っ暗な空間と時間だけが延々と続いている。まるで朝なのか夜なのかも不明、でも確かにそこに居る人たち。観光とか行かへんのかな...。
ぱぱぱっと用意し、大阪滞在最後の日開始。地下のような部屋とは打って変わって晴天の外。あぁ…大阪の下町臭がする...笑

せっかく新世界近くにいるんだし「純喫茶でも攻めたろか」とリサーチして向かう。ホームレスは少なくなったけど、やっぱり少し汚い街。でも、これがいわゆる「人の暮らし」ってもんだとも思う。最近の街や都会は綺麗過ぎて味気ないのだ。
通天閣のおひざ元、スナックもバーも入り乱れ
しかし、新世界は既に観光地化してるものの、なかなかの純喫茶天国。昔ながらの喫茶店が点在してます。いくつか目星をつけ、そして目で確認した後に「ドレミ」へ入店することに。店内には平日の朝にも関わらず大阪名物「何をしてるかわからない人(職業)」たちがうじゃうじゃ。特に、見た目で言うと太平かつみみたいな雰囲気、風貌の一見しゅっとしてるけど職業不詳の人が多い気がする。この感じ、関西以外はわからんかな...痩せてて髪型はおでこ見せのセンター分け、特徴のないシャツに薄色のスラックス、どこで買ったかわからんけど靴底の薄いスニーカータイプの巨大マジックテープの白い靴、清潔感はあるけどサラリーマンでは絶対なくて競馬新聞とか読んでる。でも決して金に困ってる感じではない。大阪にはこんな人、ようけおります。
店のお母さんが「あんた、最近見ぃひんかったけど何してたん?」と言うとかつみ(風の人)は「検査入院しててん、気ぃつけなあかんわ」とか言う会話が繰り広げられる。
ドレミ 
大阪府大阪市浪速区恵美須東1-18-8
ちょちょちょ!!おじさんのシャツ!!
ストローにまで「ドレミ」
エアコンの効いたドレミ店内から見えるコインパーキングがサンリオとコラボしてて(パーキングとコラボとか斬新)、壁からナニまで全部ハローキティとかのキャラクターが描かれてた。そこに浮かれた(失礼)外国人風若者観光客が来て記念撮影してる。それを憂う目で見るホームレス風のおじさんたち。これが今の平和ニッポンだ。
喫茶店を後にし、新世界界隈をぶらつく。やっぱり、大阪の中でも結構底辺に近い生活圏だと感じる光景多数。みんな、強く生きてそうだ。
商店街、仮死
シャッター最後まで開けて笑
マンション「なにわず」、人に言いにく過ぎる。
こういう部屋に寝泊まりしてる人の人生史見たい。
しかし、こんな(失礼)新世界界隈でも目ざとい人たちは感性を通じて入り込みます。徘徊してて思ったけど、梅田とか心斎橋の都会的な作られた雰囲気では決して感じることのできない「リアル」さがひしひし伝わってくる。なんていうか、ワクワク感!?決しておしゃれしてないけど、歩く人々の素朴な、でも頑固すぎる&偏りまくったこだわりを感じる、それはホームレス然り。都会の作られた表面的なソレではなく、結構こういう辺境みたいな場所にこそヒントが隠されてると思う。
そして、まさにそのリアルさ、ワクワク感を体現したビルがここ新世界界隈にあります。それは「ンチチビル」、ダダリズムという音楽集団?が主宰するビルで、夜な夜なイベントをしてたりするらしい。今、大阪の最先端はココで決まり!(しかし名前、ダダイズムからとってるんかな。)
 ンチチビル全景、右端に影と化したホームレス写り込む
メキシコみたいな高架下、おじさんのサングラスもイカス
ちょっと歩けば都会の赴き。えべっさん。
新世界→新今宮→日本橋→難波と歩く。途中、日本橋で古道具屋へ立ち寄り物色。相変わらず日本橋周辺もごちゃってて好きだ。大阪名物!と言われる千とせの肉うどんを観光客気分で平らげ、大阪観光終了。いろいろ許せばこの辺りに住んでみてもいいなぁ。
しかし、大阪の街はどんどん変化し、また移り変わっていくのをまじまじと感じた。今や梅田や心斎橋は大きな権力に牛耳られ、そこからぽろぽろと零れ落ちたアウトローたちがその界隈の土着文化に魅了されて独自の開拓をしていく。まだまだ大阪には宝が眠ってるなと思います。オリジナルな感性を!
大阪名物あらくれ運転
アメリカなら、「RUST」へどうぞ。
大阪名物「五階百貨店」
みなさん大好き「千とせ」の「肉すい」「肉うどん」
ビールと肉うどん
さぁ、宮崎に帰るか。

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