2018/03/26

てげ古物 -archive15(筥崎宮蚤の市Ver.)-

筥崎宮で仕入れてきた珠玉の逸品たち。僅か数百メートルの参道に処狭しと並べられたガラクタや珍品名品、こだわりの品。どの品も、どこかで誰かに造られ、流れ流れて今は私の所有物として保管されている。そう思うとなかなか感慨深い。
ここ最近は「海外(舶来)」「小さい(精巧)」「乾き(土っぽさ)」を人生の骨董キーワードに掲げて収集するようにしてます。今回も、なかなか精度高めのモノを収集できて満足してます。
 
購入したモノ(布除く)

「男女の顔ブローチ」
ブローチ専門店で血眼になって見つけました。商品台が低かったので体をほぼL字にしてみてたと思います。小さくて精巧で、これは買わずにいられません笑 

「ドライフラワーのブローチ」
同じくブローチ専門店で。女性的ですが、バックの深紅色と白い花のコントラストが気に入って購入。多分着けることはなかなかないと思いますが...たまに引っ張り出して愛でます...。 

「サメの歯と貝の化石・トルコ石」
これを購入した店は激アツでした。まず手前にビーチコーミングで仕入れたのか「貝殻」や「タツノオトシゴ」などの漂着物、そしてアンティークビーズ、鉱物鉱石、インディアンジュエリーなど、正直「この店やってんの自分かな」ってぐらいセンスが激似。でもやってたのはこの道40年のおじさんでした笑 産地や種類の名前をいくつか出して聞いてみたら「こいつ、そこそこ知ってるな」と思われたのかタブレットを取り出し現地の画像と説明をいろいろしてくれました。この店に20~30分ぐらいはいたと思う。色目と雰囲気が気に入って購入した自然の産物たち

「イランのブレスレット」
ややこしいですがパキスタンのアボッタバード(ビンラディンが居た場所)で見つけられた「イラン製のブレスレット」とのこと。以下、見た瞬間からの動向。
 
私:「わーこれめっちゃ気になるし欲しいけど高そうやな...」という第一印象
私:(でも念のため値段聞いてみるか...)「すみません、これいくらですか?」
店主:「これはそんなに高くないよ。仕入れたのが●●💲やったはずやから●●円ぐらいかな」
私:(いや、絶対間違ってる...今まで無知とはいえいろんなモノを見てきたけどそんなはずない!!だって、造りとか雰囲気は間違いなく紀元前なはず!!)「買います」
 
という感じで購入。胸騒ぎを抑えるの必死でした。「C1900-1950」と書かれてるからふつうに考えたら100年満たないモノなはずですが、どう考えてもその雰囲気が...発掘感あったので買ってしまいました。これ買ったのが骨董市見だして約40分後ぐらい、この時点でもう帰ってもいいほどの気分でした笑
ちょっと違うけどファイアンスとかと同じものを感じる素晴らしい風合い
特に一番右のフォルムに心惹かれました。
これを肴に酒呑みたい。

「発掘品の小壺」
何気に見出したお店で一番店主近くに置いてたこの小壺。風合いが気に入って手に取ったら店主のおじさんが「ソレ、手に取ったん今日で2人目や。兄ちゃん、ええ目してるな。それは発掘品で俺も気に入ってずっと部屋に飾ってたんやけど今回出したんや。1人目は業者やったから売らへんかったけど兄ちゃんやったら●●円でええで」といきなり言われたから思わず「ほな、買いますわ」と買っちゃいました。でもその風合いは「確かなもの」で気に入ってます。部屋に置いたら景観を壊すほどの破壊力アリ笑

「古布①」
大判の布。「Tivoli」って書いてるから岡山やろか笑 んなわけないか。

「古布②」
サンゴが毒々しくプリントされたスカーフ。まさかの「FℲ」マークで「フェンディ」なの!?と買ってから気付きました。誰か教えて。
以上、本当に掘り出し感満載で大満足。
吐きそうなぐらい楽しみました。
ウイスキーじゃないけど骨董品って「時間を買う」ようでロマンがあるなぁ

2018/03/25

筥崎礼讃 -モダン・ラヴァーズ様様-

「ウソやろ!?」という感じで今の今まで骨董好きを名乗りながら一度も行ってませんでした。福岡は筥崎宮の蚤の市「風の市場」に。いや、勿論知ってましたよ。インスタとかでもフォローしてる骨董系の人も「early bird」なんて言って度々アップしてましたから。でも、行ってなかったら一緒ですね、ってことで今回初めて、満を持して乗り込んできました。

3月17日(土)
風の市場は大手蚤の市と違って1日のみの開催、しかも日曜日なので3/17の土曜日はゆっくりと身支度し10時ぐらいに自宅を出発、そしてナビでは13時半の到着予定と出る。いやはや毎回思うがインフラの発達した平成30年日本国において、3時間半かかるって一体どんな辺境に住んでるんや...と悲しくなる。涙を拭いながら高速道路を爆走。
別府サービスエリアを冷やかし大分道をひたすらに爆走。途中、上りは佐賀県、下りは福岡県という変わった立地の基山サービスエリアにて昼食。名物「かしわうどん」の甘すぎ出汁に目が覚めた。とはいえなかなか美味しい。
出汁でご飯食べれる甘さ。
出さずにはいられない、パネル。
徐々に交通量が多くなり「都会に来た!」感満載の高速道路を爆走し、第一目的場所の「むつか堂」へ(よく見たら店舗の立地が六角で、だから「むつかどう」...?と何気に発見する)。食パン
と、ラストひとつだったフルーツサンドをかっさらう様に購入し、近所の公園で子供のつたないキャッチボールに怯えながらパクパク食べる。食パンの重たさが凄い...でもイチゴ(あまおう)が抜群に美味い...。
写真撮ってる間にもどんどん入る客たち
福岡恐るべし、あまおうは素晴らしい品種です。
そしていつもの「organ」へ冷やかしに。
さらに、福岡アジア美術館へ足を延ばす。
フライヤー漁りまくってたら展示見る時間なくなった。
そして17時の早い夕食。もつ鍋「やま中
食べ終わるのも早い、18時前。
高級な感じの店内で接客もテキパキ。おいしかったです。
今回はフラれた「LIGHT YEARS
オリエンタル繋がりで「 FAR EAST BAZAAR
博多駅前のマルイに入ってるテナントで久しぶりに俗っぽいとこ来たなって感じ。
その後、駅中の東急ハンズで革(レザー用品なども)を大量購入。
気になる鉱物を発見、その名も十字石。

3月18日(日)
蚤の市当日朝、7時過ぎにホテルを出て筥崎宮へ向かう。既に多くの人で賑わってたが運よく駐車場へは滑り込め物色開始。ここ最近は「大江戸骨董市」とかばっかり行ってたから正直「誰かのフィルターを通したモノ」しか見てなくて、全く以て面白みに欠けていた骨董市の思い出。しかし筥崎の蚤の市は一店舗目からええ感じの「ガラクタ感」があり、気持ちが急激に高揚した。
先制攻撃の如く、妻が古い地球儀のついたブックエンドを購入し「負けてられぬ!」と血眼になって店を巡る。ブローチばっかり売ってる店や、鉱物とビーズと貝殻などを売ってるセンス激似の店、古布屋などを主に見て、大満足の収穫(詳しくは後日てげ古物にて)。この収穫具合は歴代ナンバーワンかも...。筥崎、めちゃめちゃ良い。誰か知らないけど主催のモダン・ラヴァーズさんありがとう...。
まさにThe early bird catches the worm(早起きは三文の徳)。
著名店らしい、筥崎の「花山」。
平和的「敵国降伏」へ。
4時間ぐらいかけてかけて見た...
大満足の骨董市を終え、ぺたぺたと古物を触りまくってたから「手を洗いたい...」となり一路昼食場所の「市場ずし 魚辰」へ。回転ずしだけど本場の魚が食べられる!と意気込んで入店。結果は物凄く美味しかったです。宮崎や大分ではなかなか食べられない「ウニ」や「マグロ」などが特に美味しかった...。お会計も思ってたより高くなくて大満足...。
「珈琲でも飲もう」とこれまた老舗の「珈琲美美(びみ)」へ。店内でしばし、購入してきた品を見せ合う。コーヒーも進む。
こだわりコーヒー屋
その後、赤坂エリアを散策。ブックスキューブリックでぎょぎょっとなったつげ義春特集のスペクテイターを0.1秒ほどで購入、護国神社を巡り、最後に福岡と言えば!な和菓子屋「鈴懸」でお菓子を買い、これまた4時間ほどかけて帰宅しました。筥崎蚤の市は、古き良き骨董市の風情が残る無形文化財に認定。笑
スペクテイター×つげ義春だなんて...
自治会の回覧板に入れて回したいぐらい。
今や「阿舎利餅」か「〇餅(えんもち)」かってぐらい好きなお菓子屋。
おまけのようについてきた「つげ義春」が、旅に花を添えてくれましたとさ。

SSSの旅(さらに、さどわらと、さいとへ)

ダコタを後にし、佐土原に魅了された我々はせっかくなので少しだけ近所を散策。ダコタにおいてたフライヤーを参考にし、まずは焼き菓子のお店「Ange nombril」へ。週末ぐらいしか開店してないようだったのでラッキー。店内でお菓子食べ食べお茶も飲み飲み、本も読み読みできるらしく、所謂ブックカフェも兼ねてるお店。ナーイスセンス!
Ange Nombril ( アンジェノンブリル) 
宮崎市佐土原町上田島1835 0985-89-5288
横に超渋めのパーマ屋ありますが、外観も良いです。
店内。本棚には旅の本が...。
いろいろと目的もあったのでお菓子大量購入し、店内のお菓子をほぼかっさらっていきました。。後のお客様スミマセン...。しかし、地元の母娘らしき人も来られていたので地元に愛されるお店なんだろう。そーいうの良いよね。
そして、佐土原といえば!なくじら羊羹のお店を冷やかす。くじら羊羹とは、、「くじら羊羹の起源は江戸時代の佐土原藩4代藩主島津忠高が26歳で世を去った後、2歳という若さで世継になった万吉丸の母 松寿院が「我が子が大海を泳ぐ鯨のように力強くたくましく育つように」という願いを込め、鯨に似せた羊羹をつくらせたことに始まります。万吉丸はその後、日向佐土原藩 6代藩主となり名君として立派に国を治めたといわれています。」という郷土菓子。残念ながら洋菓子買ったので食べませんでしたが立派なクジラの暖簾がかかってました。
扉開けるの、ちょっと勇気いるな。
クジラクジラクジラクジラ...
羊羹屋の前のバス停。確かにさっきのクジラ暖簾は幾何学やな。
しかし、Ange nombrilから羊羹のお店までは商店街みたいになってて気になる店が多かった。こりゃ佐土原はほんとに熱いかもしれない。のらりくらりと満喫し、その後は佐土原を抜けて西都市へ。以前も伺った考古学博物館へ向かう。相変わらず熱量多めの展示物とコピー。ここには館長?か学芸員?の思いが詰まっている。
相変わらずの勇壮な外観
前回、あまり見なかったコーナーをくまなく回る。
いやー、ほんまコピーの熱さすごいわ笑
そして激しく同意
こんなの私も見たことありません笑
兵馬俑みたいやな。
博物館をひとしきり満喫した後、近所をぶらぶらピクニック。個人的に、生まれ育った町が物凄い量の古墳排出町だったので古墳には激しく親近感が沸く。西都原古墳群の中でシートを広げてだらだら。大量の「何か」が植えられていて「大根ちゃうか?」って思ってたけどよく見たら菜の花だった。抜いて確認しようかなんていってたから危ない危ない。
噂のこれ。抜く直前で思いとどまりました。
平城京跡かと思うほどの広大さ。
帰りは下道で2時間ほどかけて帰宅。途中、都農の道の駅で苺を3パック大人買いし、10号線沿いに気になる「せかいのごはんや」という酒樽看板を見つけて「今度行こう」となる。宮崎県はほんまに歩かないと、行かないと、探さないと見つけ出せない。

てげメシspecial -ダコタ DACOTA(佐土原)-

相変わらず、外出のない週末が続いてますが気候も良くなってきたので外出気分になり、ふらっと気になっていたお店に足を運んできました。
延岡から高速を利用し1時間15分。佐土原にあるダコタ(DACOTA)は田園風景の中にある古民家の飲食店。宮崎イチ・ナイスセンス店だと思っているS&Y WORKSHOPや宮崎イチ・ナイス古道具店だと思っている椿古道具店と企画展をしたりしてたから「さぞかしナイスセンスなんだろうな」とは思ってましたがなにぶん佐土原って全く用事がないのでなかなか足をむけるタイミングを見失ってました。
そんなこんなでほぼ初・佐土原上陸。
ダコタ(DACOTA) 
宮崎市佐土原町上田島5827 0985-89-4844   
田んぼの中に突如現れる気になる看板、それ、ダコタです
ファニングではなく、佐土原の方
看板のデザインと庭の飛び石がまさかのシンクロ
庭、植木、古民家、軒先のスケートボード、貝殻、小瓶などから「間違いない!!」と断言できるほど良い雰囲気を持ったお店。これは入店する前から100点間違いなし!
ほら、な店内。
ちょっとだけオリエンタル。エジプトみたい。
「背中が痒いねん」な猫
店内は1組、地元の方らしき男女が先客で居た。誰の画がわからないけど大きなアートが壁に掛けられていて、古い家具たちがおさまるべきところにきっちりとおさめられている店内。床は無垢コンクリで椅子もテーブルも雰囲気と良く合ってる。さっきの訂正で、、200点かな。
プレートランチ、シュウマイ。めちゃ美味しい。器Goodで3000点笑

デザートも珈琲もすべて美味しかったです。場所は、関係ないね。
初夏はここに水が張られてカエルげこげこ良い感じなんだろう。
ダコタ、また必ず行きたいし友人にも紹介したいな。

2018/03/04

100 Landscapes of NOBEOKA(46-48)

最近、ある事情で週末めっきり外出してません。とはいえ元気です。「金曜日に録画のクレイジージャーニーを見ながらビールを呑む」「日曜日にビール呑みながら西郷どんを見る」というローテーションを毎週繰り返してます。
仕事内容「話を聞く」って斬新。
気になった排水跡
気になった排水跡(遠景)
堤防の活用例
3月は福岡・筥崎宮の蚤の市に行こう。