2018/01/15

てげ古物 -archive14-

関西で出会ってきた素晴らしい古物たち。ここ最近、全く以て物欲を刺激されてこなかった(大江戸骨董市とかでも)にも関わらず、さすが名店ぞろいの関西、琴線に触れまくる素晴らしい収穫でした。当分はこの古物たちを愛でて生活できそうな予感。そんな週末。
 
「紀元前のファイアンス(アフガニスタン)」
奈良のMARUMARUにて狙い撃ちして購入。以前、一部にファイアンスを使ったビーズを購入しましたが今回はほぼ全ファイアンス。多分、この不思議な淡く青い色に心惹かれてるんだと思う。紀元前だから3000年とか4000年とか前の人間と同じ価値を共有できるなんて全く素晴らしい。ティファニーブルーだってエメラルドグリーンだって、いつだって「青」は人々の心をつかむ魔法の色なのかも。ビーズに関しては、これにて一件落着的な感じすらしてます。

「ジャワビーズ(インドネシア付近)」
マライカにて。あまり好んで購入しないサイズでしたが、深みのある色にひかれて購入(これまた青...笑)。普段使いでさくっと首から下げたい感じ。実は、インドネシア・ジャワ島は昔から貿易の中継地として様々な文化や宗教が入り混じる地域だったみたい。ビーズの産地でもありいろんな種類のビーズがあります。個人的には中でもシンプルで一色のみの風合い物が好きです。

「ホワイトハートビーズ(産地不明、極小サイズ)」
マライカにて。ホワイトハートは少し大きめのものを持ってますが、サイズ感が気に入って購入。産地不明ですが、メジャーなものは主にイタリアのヴェネチア産が多く、1800年代~生産されているので比較的現代の物かと。明るく健康的な色よりもくすんだ感じ(土中から掘り起こしてきたような)の物が良いと思う。

「鉄でできたインドの耳付き小壺」
fangle(ファングル)にて。インドは鉄鉱山があり鉄がよくとれる。この壺は元々砂漠地帯用で作られているため底が不安定。「砂の上前提」ということらしい。ヒンズー教関連のものとしてガネーシュの前にでも飾られていたのかもしれないが、その佇まいに惹かれて購入。不安定な底もこれまた愛おしいく、大ぶりな耳もなんとも良い雰囲気。

「近江八幡の農家納屋から出てきた古布①」
ならまちの古道具屋にて購入。店主が「近江八幡(滋賀県)の農家の納屋から買い付けてきた」という布は用途不明で不思議なデザイン。しかし、農家も一体何があったのか...。確か1枚50円ほどだったはず...破れを当て布して補修してるのがGood。

「近江八幡の農家納屋から出てきた古布②」
これまたならまちの古道具屋にて購入。そしてご多分に漏れず店主が「近江八幡(滋賀県)の農家の納屋から買い付けてきた」という布は米袋として使われていたらしい。思いっきり名前が入ってたけど当て布の可愛さに惹かれて購入。これは確か1枚100円ほどだったはず...破格...笑。

2 件のコメント:

  1. 紀元前て・・、おそろしく古いものなのですね。骨董の事をよく知りませんのでよくわかりませんが、自身の意に介さず、時代や国境を超えて漂流しているようです。そしてまさかと思う先へ辿り着いたりするのは不思議ですね。
    ビーズの背景、とてもいいと思いました。

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  2. うんちくとかコレクター心ではなく、明らかにビーズそのものに悠久の歴史を感じさせる魅力があって、それに惹かれているのかなと。現役(信仰や思い)の光を失った「乾いた感じ」も私にとっては魅力の一つです。ただ、毎回値段を聞いて肝をつぶさないといけませんが...

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