2019/02/18

てげ古物 -archive18(MARU-MARU Ver.)-

関西帰省の際、唯一と言って良いほどこだわっていることがあります。それは「マルマルに行くこと」。帰省の際にはどんな予定であれ一度は向かうと勝手に自分ルールを決めてます。
 
数年前、まだ関西に住んでる時、店を訪れた際に瞬殺で心を奪われたモノがあります。それは「Asafo Flag(アサフォの旗)」。そりゃあ一体何かというと、アフリカはガーナのファンテ族が植民地支配していたヨーロッパ(イギリス)の軍隊を真似て自分たちの自警団のシンボルとして作ったモノ、それが「アサフォの旗(Asafo Flag)」とのこと。
 
とにかくデザインと色、そして風合いに凄まじく心を掴まれた印象がある。
 
店主からは「支配されているにも関わらず圧倒的な力へ憧れを持ってしまう人間の切なさ」や、「ヨーロッパの布(ここでいうフェルトやアップリケ)を使うことに強さの象徴的な意味がある点」、「ユニオンジャックを模したデザイン」などなど、見た目のポップさを吹き飛ばす重ための物語を聞きさらに興味がわきました。
 
その話を聞いてからかれこれ数年、みんぱく博物館東京のギャラリーなどで現物を見るたび「めちゃめちゃ琴線に触れるなぁ...」と感慨にふけっておりましたがそうこうしてる間に旗は店先から消えてしまい、勝手に「中国人が爆買いしたかな...」とか「誰かマニアに買われたかな...」とか寂しく思ってました。
 
しかしある時、思い切って所在を聞いてみたら「展示会に出してて額に貼り付けたのでそのままにしている」との嬉しい回答、つまり物はあるけど非売品的な!?ってことでそれ以上はなんとなく踏み込めず。
しかし、「とにかく欲しい!笑」という気持ちが飽きることなく数年間続き、訪れる度「アサフォの旗は...?」としつこく聞き続けた結果、ついに今旅で「一緒に剥がしてもらったら売るよ」とのお許しが...!ってことで念願のアサフォフラッグを手に入れちゃいました。家宝決定。
ボロボロですが、すんごく良い!笑
こちらは裏、もちろん旗なので両面デザイン
天才的なデザイン
もはや幾何学文字
私的、珍しいフェルト生地
状態は決して良くないですが、アフリカで生まれた物が巡り巡って自分の手元にある感慨深さよ。


これまたワタクシ的ビーズの最終着地点「ファイアンス」のチャーム、神様が偶像化される以前、人々は太陽や男性器・女性器に信仰の思いを込めていたとか。そんな抽象的さをカタチにしたもの。いつだってシンプルなのだ。
ファイアンスのこの独特の青色は心をつかむ
太古の昔、人々は何を思ってこれらを身に着けていたのだろう

自宅に何体かの木像があります。ネパール、ケニア、マコンデ(タンザニア)等々。これも特に何かを信仰しているわけではないですが、その立像の佇まいに惹かれるものがあり収集しています。木像と言えば、、、その昔、みんぱくの「イメージの力」という特別展を見たとき衝撃を受けたパプアニューギニアの木像(というか椅子)。そのイマジネーションに圧倒された記憶があり、以降いつかはミクロネシアの立像を手に入れたい!と思っておりました。
今回、パプアニューギニアではないものの隣国東ティモールの良い雰囲気をまとった立像を手に入れました。
やわらかめの木材
この顔立ちはニューギニアではないのです。
何故か頭に鳥。

以上、後世に残る良い買い物ができました。

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