2016/05/09

キセイ旅行④ -キてた、吉野ー

1日分たっぷり稲作の作業をしたお陰で予定よりも半日早く終わり、翌日が丸1日オフとなりました。しかし作業の後は御多分に漏れず「酒」ということで近所の居酒屋「やよい寿司」(勝手に盆地で1番だと思っている)に家族で向かう。相変わらず大将の気前の良さと抜群に良いネタ、そして奥様の優しいおばんざいのコラボが最高。家族で「翌日どこ行こうか~」と云々行ってると妻が吉野の温泉をスマホで見つけたので皆一同「行こう!」となる。相変わらず場所、距離ともに抜群のチョイスする妻。すると横で1人呑みしていたおじさんが「今は秘仏が御開帳しとるからぜひ見たらええわ」と助言。基本的に寺とかにあまり興味のない実家の面子は「ふーん」ってなもんだったが私と妻は無類の寺好きということもあり密かにテンション上がる。
そうして翌日朝、9時半に自宅を出て一路吉野へ!しかし、道中のらりくらりとコンビニ寄ったりガソリン入れたりと実家特有の緩さで到着したころには「ちょっと温泉難しいかも…」という時間。まぁ散策して秘仏みてご飯食べれたら良いかと内心歩き出す。しかしこの時期は新緑が素晴らしく、またこの日は風も心地よく吹き抜けてまさに行楽日和。いや、ほんとうに1年に何回かあるかないかの気候の良い日だ。桜の季節が終わった吉野山は人も少なく明らかな穴場。みんな、この時期に吉野に来なくてどこに行くのだ。「気持ちええわ~」ってたぶん50回は言ったと思う。

新緑の吉野山。わさわさわさ~と風が木々を揺らす
そうです、葛が有名でしたね。
「買うて」とせがむタヌキ。
サイダーの存在感
参道の門、桜餅とか諸々買い食い中で通る。
荒々しい茅葺屋根のお店
かつて実家暮らしの時から吉野山へは何度も足を運んでおりその思い出も様々。友人とBBQに出かけたり、夜な夜なバイクで吉野まで出かけたり、今の妻とさくらを見に来たりと本当に懐かしい思い出ばかり。同じ店でだんごを頼んだら妻のだけ焼きたてでびろ~んと伸びるほどだったのに私のは冷えててカチカチだったりしたこともある(それは隠した)。「花蔵」というアジアンカフェが参道にあり、桃源郷を見つけたような感覚でチャイを飲んだりととにかく良い思い出が多い。正直吉野のさくらは山桜が多いから枝ぶりも小ぶりなため、個人的にはヘリコプターとかで上空から見るのが一番いいと思っている。それでもついつい桜の季節は来てしまう吉野。
しかし、そんな何回も足を運んでいるにも関わらず一度も秘仏は拝観したことがなかった。後から聞けば通常は7年周期ほどで開帳するという凄まじく長いスパン...しかしここ数年は国宝仁王門の修復に伴い年1回のハイペースで開帳しているらしい。
胸の鼓動を感じながらお堂へ向かう、しかしいつみても立派なお堂、ここまでは来た事あるのだ。入り口で靴を入れるエコバッグとお守りをもらう。そこそこ高い拝観料だったがなんだかお得な気分...笑 堂内写真撮影禁止だったので撮影できなかったがそれはそれは立派な秘仏でした、修験道の意思をそのまま表現したような厳しい顔つき、そして何より色鮮やかな装飾。地元の方は「慈悲の青」と言ってるらしい。ゆっくり向き合える個室みたいな場所もあり、じっくり拝ませていただいた。泣きそう...毎年見に来たい...

総本山 金峯山寺(きんぷせんじ)
〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山 HP
立派な本堂、国宝らしい。
なびく旗、お堂に風が吹く
毎回思うけど、木がなんとも邪魔なのです。
お堂内、新緑と朱色の屋根
大満足でお寺を後にし、またも散策しながら昼食場所へ向かう。行きに目を付けていた「初音」というお店で旬の筍ご飯を頂く。外からの風がなんとも気持ち良い~
 そうです、ビールを頂いてます。昼ビール最高
吉野は密かな骨董村でもある。やはり古いものが集まってくるのだろうか、そういうパワーを感じる。骨董品屋で諸々物色する家族。血は争えない。
 良い壁、良い布、良いタイル
散策して少しお茶でもしようと久しぶりに「花蔵」へ向かう。参道から少し道を外れて下ったところにあるこのカフェは、アジアンテイストながら妙に吉野山とマッチしていてロケーションも最高なのです。生駒山のナイヤビンギと言い吉野の花蔵と言い、山には少し変わったカフェがあるもんなんだろうか...。
花蔵(かぐら)
奈良県吉野郡吉野町大字吉野山2586
0746-32-3766 HP
藤の花が抜群に綺麗
カウンター越しに長髪の店主。
敷地内にある蔵は雑貨販売スペース。モン族のもの多し
テーブルに敷いてあった気になる布
タイのリゾートを彷彿とさせる画
何気なく掛けられた布が良い雰囲気
風が心地よいテラスでチャイを飲み、本当に桃源郷のような時間を過ごして一路家路へ向かう。ここで妻は大阪へ、私は実家で友人とBBQへと別れる。橿原神宮前までの道のりはくぅーーっと寝てしまう。気持ちいい電車旅。
急行だが、大阪市内までは1時間半ほど。延岡から宮崎市内までって感じかな。
帰宅後は自宅の倉庫で友人とBBQ、子供を溺愛する友人がなんとも微笑ましかった。

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