2016/12/11

1泊2日、しいば旅(、らしい場所)

朝、雲海を見に行く話もしていたが体力の限界が近そうだったので早々に諦め、ゆっくりと朝食を頂く。朝日が心地良いが足元は寒い、10月といえど椎葉の暮らしは厳しいのだ。とはいえ今日は朝から行くお約束をしてる場所があり、いそいそと準備をして龍神館を後にする。お母さんありがとう、ご飯本当においしかったです。
夜が暗く長い分、朝の光は待ち遠しく心地よい
毛並みのいい猫が2匹。「シャーーー!」ってなってた。いつも動物に好かれない。
龍神館、全景
昨日通ってきた道を引き返す。目的地までは約1時間。ダム湖の水面が美しい。なみなみと蓄えられた水。人間の知恵と自然。たまに木々の間から見える風景にハッとなる瞬間があり、車を停めて写真を撮る。そんなことをしながらあっという間の1時間ドライブ。
ガードレールに上ってパシャリ。落ちたら湖底へ一直線。
無事定刻で到着すると、既に準備は整えられていて「いつでもOK!」状態だった。何をするのかというと、「栗饅頭」を作ります。しかも普通の民家で...笑 今はもうあまりされていないようだが、かつて絶大な人気を誇ったという椎葉の栗饅頭。(妻が)無理を言って今回は作って頂けることになりました、ありがとうございます。しっかり者のお母さんとにこやかなお父さんに出迎えられいきなり饅頭づくりスタート!いきなり団子ならぬ椎葉はいきなり饅頭..といってもやってくれるのはほぼお母さん...我々は「ほー!」とか「へーー!」とか「そうですかー!」なんか言って見てるだけ、そして食べるだけ...汗 手際の良さとプロの道具に魅了されました。
少しだけお手伝いしたコネコネ、しかし昨日今日とコネってばかり。
KINFOLK的な?
自休自足」的な?
おいしくない訳がないです。
できたて、きれい...
できたて、おいしそう...
饅頭の出来立てを頂きました。外側もさることながらお母さんお手製の栗餡がめちゃめちゃうまい...ほくほく饅頭をはぐはぐ頂きました。ご自宅にはニワトリもいて、さらに畑ではいろんな農作物を栽培されている、眼下には川もあるから天然の鮎だって釣れる。湧水もあるから水も最高にきれい。贅沢極まりない生活。でもその反面、厳しい自然と対峙して共存されている。饅頭だって買いに行くところがないから甘いものが食べたくなったら作るしかないよね、シンプルだけどなかなかできない生活、ごちそうさまでした。
甘いものを食べたところでちょうど時刻はお昼前。「お昼もどう?」とお誘いを受けて図々しくも頂きました。即席テラスで天然の鮎塩焼きに煮しめ、白米、お漬物。さらにお父さんの昔話も聞きながらおいしく頂く。2度目のごちそうさまでした...笑
鮎からはおいしい川の香りがした。
真っ白って人間でも猫でも映えるね。
お腹もいっぱいになり、お土産までたらふく頂いて家路に。優しさに感動したなぁ...ほんといつまでもお元気で長生きしてください。我々はよくない添加物ばっかとってるから多分早死にだろう...。現代人の医療の進歩と食生活の乱れは反比例。

帰り道、いつものルートとは違う道で帰ってみた。椎葉の2つ隣の町、美郷町。古い家屋が残ってたり、怪しげな「カニ屋」だったり寄り道して帰宅。しかし椎葉に行くたび生活レベルの高さに驚く。絶対良いのはわかってるけど便利を一度でも経験した我々は、こんなたくましい生活できるんだろうか...
売店だったのかな? in美郷町
山太郎のことでした。in美郷町

2 件のコメント:

  1. コネましたね。それで陶器やら饅頭こしらえたりと、器用でなければこうはうまくいきません。
    画像から伺える椎葉の雰囲気が長閑です。ここに暮らす人達って地に足がついてる感じがします、あたりまえのことを自然にやっているだけなのでしょうけど。
    アスファルトやコンクリートをぺろんと剥がせば、そこにはただ土や岩があるだけなんですけど、案外そのあたりまえでさえ、私は忘れてしまいそうになることがあります。

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  2. 陶器にしても饅頭にしても、とにかく皆さん手つきが良いので見よう見真似でなんとかやってみた次第です...。しかし、都会はクリスマスだ年越しだと何かと忙しい年末年始ですが、椎葉の方達は「越冬する」感じなんだと思います。あまり流されず当たり前に生きてみたいもんです。

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