2016/12/11

思ったよりノスタルジー。

小さいころから望郷を思う心が長けていたのかはたまた前世の因果か、ノスタルジーに浸るのが得意だった。初めての場所に行くとき、必ず「ここで生まれ育ってたら...」と妄想し、少し不自由さの中にいた(ここがポイント)であろう自分を想像するのが好きだった。距離が遠いところになればなるほど、そして人々の日常を見れば見るほどその思いは色濃くなり、容易に涙腺を刺激した(泣くこたぁ実際ないけど)。

小学生の頃、必ずやってくる週末の少年野球がたまらなく嫌で仕方ないとき。朝ごはんを食べながらテレビから「知ぃ~らなぁ~いぃ~まぁ~ちぃ~を~・・・」と流れてくる「遠くへ行きたい」のテーマソングを聞き、「俺もグラウンドではないどこか遠くへ行きたい...」と切に願っていた。

中学生の頃、必ずやってくる週末の部活動の野球がたまらなく嫌で仕方ないとき。朝ごはんを食べながら新聞テレビ欄に載ってる「渡辺篤史の建もの探訪」を見れないのが物凄く嫌で、3年の部活終了と同時に毎週見まくってノスタルジーに浸っていた(なぜか切なさを感じる番組だった)。

高校生の頃、必ずやってくる毎日と週末の部活動の野球はそこまで嫌いではなかったが、どちらかというと遠征で行く初めての街を歩く方が好きだった。そして夜更かしをしてMBSの「見参!アルチュン」の妄想散歩を見るのがたまらなく好きだった(藤谷文子は今何をしてるんだろう)。音楽に興味を持ったのもこの頃で、これまたMBSの「ザ・個室関係」というぶっ飛んだ音楽番組を見るのも好きやったなぁ。

と、諸々個人的なことを書きましたが11月前半、急用で少しだけ奈良へ行ってきました。
庄屋さんでしょうか、立派な土壁。
夕焼けと蜘蛛。
男衆だけでスーツのまま軽トラックの荷台に乗り込み、氏寺で真新しい木製の墓標を担がされ、そのままスコップを持って土を掘って真っ直ぐ立てた。まるで民俗資料館の中からそのまま出てきたような、はたまた土葬の名残なのか、リアルノスタルジックな経験を夕焼けの奈良盆地ど真ん中でしてきました。写真撮ればよかった...。

帰りは清武町のラーメンで〆。
麺屋とまと 宮崎加納店 
宮崎県清武町加納乙449-1 0985-34-9202

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