2017/10/09

てげ漂着物 -archive5-

ふとしたきっかけで本棚の古い雑誌を手に取った、2013年の「HUgE」。残念ながら休刊?廃刊?になってしまったが結構読んでた雑誌のひとつ。何度かのリニューアルを経て、最終的には2013年前後のHUgEが抜群に良いと思う。まず紙質、外国のペーパーバックのような感じで紙面がノンコートで軽い、そして特集。当時、relax無きあとの日本雑誌業界で「マイクミルズ」とかの海外アーティストをピックアップしたりするものってなかったから楽しみにして読んでた。
大阪から引っ越しの際に雑誌も何冊か売り払ったけど、HUgEのバックナンバーは手元に残したままだった、そんな1冊。以下引用。

MONGO -They Found OBJECTS.-(物楽主義者の哲学)
”MONGO“(モンゴ)。もともと「愚か者」という意味を持つそのスラングは、70年代のニューヨークで生まれた言葉だと言われている。やがて、その侮蔑的に使われてきたワードは、80年代に入ると、道端やゴミ捨て箱に捨てられているモノ、スクラップやジャンクを拾うストリートコレクターと呼ばれる人たちを指す呼称となった。
 
という特集。文中には「揺るぎない美意識に裏打ちされたスタイル」「消費社会に対するアティチュードそのもの」「でまかせの流行や固定概念に唾を吐き、崇高なインディペンデントスピリッツと感性の赴くまま」等、大げさだが魅力的な文字が躍る(笑)挙句、締めくくりは90年代後半の苦境に喘いでいたAppleの広告キャンペーン“Think different”の一部で締めくくられている。
クレージーな人たちがいる 反逆者、厄介者と呼ばれる人たち 四角い穴に 丸い杭を打ち込むように 物事をまるで違う目で見る人たち(中略)彼らはクレージーと言われるが 私たちは天才だと思う 自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが本当に世界を変えているのだから

信じてやれば、いつか巨大(HUGE)な力に!

と、前置きが長くなりましたが(ほぼ引用)、やはり宮崎県最大のアドバンテージであるコーミングにその意欲をぶつけないわけはありません。拡大解釈、再定義するならばもはやモンゴの一人として漂着物をてげ拾っていきたいと、気持ち新たに。
実はけっこう石拾ってる(浦城海岸)
縄文的、粗めの陶器かけらとミニウミウチワ。(門川)
思い出と、ちょっと特別なもの(福江島、半泊海岸)
Tシャツにしたい色目(高鍋町

ある情報筋から「東海と浦城の間にある海岸が良いよ」と聞きつけ、向かってみる。東海の灯台から車で絶壁海岸沿いを約10分走るとありました。名もなきビーチ。この日は台風後ということも相まって期待大。車を停めて、ガードレールを跨いで降ります。
潮が凄い、結構濡れた。
岩場を降ります。
白骨死ふぐ
小さな貝や浮きとかもあって意外と良かった。人知れず、みんな自分だけのお気に入りのスポットを持ってるんやな。お尻も決まってたので後日じっくり来ることにして退散。
brotherの容器、浮き、ほか貝殻
カラフルなホタテガイ系の貝殻
インドの雑貨とかでよく見る子安貝の色目が渋くて気にいった。

先日はじっくりコーミングできなかったので、改めて訪問。たぶん採れる種類はあんまり変わらなさそうだけど時間をかけてみようってことで。自宅から片道30分ほどの道のり。
途中、絶壁の道から1枚。この先にはパプアニューギニアが!!
ふむ、なかなかの拾果。貝殻はカラフルで、木は朽ち果ててて良い。
帰宅後、テンション上がって平林奈緒美の気分で整理。
 
しかし、改めて「何を拾うかはあなた次第」って感じがしてコーミングは奥が深い。骨董市を徘徊するのと非常に似てる。信じるのは自分のみ。

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