2015/04/26

気になるてげ店 -今昔堂(閉店)-

延岡に来てから、ずーーーーっっと気になっていた古道具店。遂に交渉の末、足を踏み入れることができました。その店は延岡駅に近い「幸町」にある「今昔堂」....っても既に店舗としてはオープンしていない店。。看板だけが残っていてガラス張りだったので横を通ってはじろじろ中にある古道具たちを眺めていました。(見たいよ~って感じで)

きっかけはひょんなことから。
google mapで「延岡おもろいとこないかな~」っていろいろ検索してた時、「今昔堂」と同じ敷地、同じ番地に理容室があるではないか!!と気づきます。つまり、「オーナー一緒じゃね??」的なノリでもしかしたら中見せてもらえるかもって淡い期待を持って向かいました。

一度目は一人で尋ねます、老女が出てきて話を伺う。「ご主人が骨董好きでいろいろ集めてたけど今は亡くなり、大分の業者が一度来て何点か引き上げたが今は残りをそのままにしている」とのこと。さらに「息子が大阪で絵描きをしている」とのこと。その時はなぜか息子の絵を紹介され(ギャラリーも併設している、当時はハイカラだったろう)、帰る。
その後妻と2度目のチャレンジ。やはり男女で伺うと人の警戒心も少ないのか、中を見せてもらうことに。

店内に一歩足を踏み入れた途端、何とも言えない臭い。。どこかで嗅いだことある臭い...記憶をたどるとうちの農家の親戚でした笑

とにかく何年も空気が停滞してた臭い。でもそこには確かに人の思いを感じる「物達」がたくさん散乱しています。お茶道具、布、木製品、木の秤、はく製、サンゴ......。誰かの目と手を介した古い物があります。
残念ながら状態は骨董市以下(汚れや割れなど)でしたが、途中おばあさんが「こんなん好きじゃないけぇ」と奥から錫の酒器をもってきてもらったり、なんかほっこりしました。

かつての店主はさぞかし目利きできらりと光るセンスだったんだろうと思います。古道具って流行とかに流されずその人の目と、感触で見いだされる物だから好きです。
 
しかし、気になる商品の値段を聞くと「5000円でどうか?」としっかりした一面も見せるおばあさん...笑 今度じっくり来ようと決意新たに尻尾を巻いてその日は帰りました。
延岡に来て一番心躍った日かもしれません。「古物(こぶつ)記念日」としよう。
 
外観。左側にギャラリー(閉店)、右側に理髪店(営業中)があります。 

アドレナリン大放出の店内。はく製ってセンス良いのか悪いのかわかりません...。

民芸品?らしきものも。もはや店主は猪熊弦一郎じゃないかとの思いも...。

いつかの4時半過ぎで止まった時計。シンボリックな雰囲気。

次回訪れるときがあれば軍手、タオル持参で宝さがしします。

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