ホタルのランデブー

その昔、まだ実家に住んでいたころの話。ある人のブログ更新を毎日楽しみに過ごしていた時期があります。その人は吉野出身（実家が割りばし工場？）で、当時大阪？に住んでいて、キノコが好きで、女性で...等々ブログからはいつも刺激的な情報（イベントとか）と交友関係々あれこれが私の目に飛び込んできては、奈良の田舎の実家暮らしの夜な夜なポチポチネットサーフィンしている青年の心を乱すのでした。半ば崇拝的に、また憧れ的に閲覧していたのを今では懐かしく思いだします。
そんなある日の投稿に「明日香でホタル乱舞」の文字が。私はホタル見たさと自己アピールも含め意を決してコメント（爪痕）を残すことに。「はじめまして、いつも楽しく閲覧させていただいています、ホタルの乱舞が見れるんですか！？もしよかったら場所を教えて頂きたいのですが...」的なことを書いた気がします。これでは爪痕ならぬ、かすり傷程度です。でも確か、「私も連れて行ってもらった身なので詳細は不明ですが、確か〇〇あたりだったと思います」的なレスポンスがあったと記憶しています（SAY‐HO-O)。
もちろんその週末、所定の場所に行きました。が、時期が遅かったのかはたまた場所が間違っていたのか蛍は乱舞しておらず...彼女（妻）としょんぼりしているとそこに我々を見かねたに違いない一匹のホタルの光線がふわぁ～～～～っ！と目の前を微かに横切り、そして儚く消えました。もちろんテンションは最高潮！！そのホタルを「今年最後のともしびやったんかなぁ...」とぐっとかみしめ帰路につきました。

延岡はホタルが本当に、字の如く「乱舞」します。残念ながらiphoneではこの程度の写真しか撮れませんが、松山町のホタルはそれそれは見事に飛び回っていました。
私はホタルを見ながら、そんな奈良での淡い思い出を思い出し、いつもの如く感慨にふけるのでした。