とはいえその日は雨。雨は普段きれいな街でも薄汚くする効果があります(もちろん綺麗な場合もありますが)。御多分に漏れずそのお店は古さ故、なんとも絶妙な汚さ加減(ほんとに失礼)で客人を迎え入れます。
店内は民芸調とえば民芸調だし、中華風と言えば中華風だし、というつかみどころのない雰囲気。延岡あるあるですが雑然と各地の「いやげもん」が並べられてます。ある壁にはひょうたん、またある壁にはお面、提灯、有名なのかわからん誰かのサインも肩を並べます。孫からもらったのかラスタカラーの何かまであってもうちんぷんかんぷんな中、感じのいいお母さんと寡黙そうなお父さんが切り盛りしてる。それが「天瓢苑」のようです。
「レバにらうま煮」と「ライス中」を注文。いい香りがぷぅ~んと漂ってきて食欲をそそります。この時点で完全に不安はなく安心万全の状態で出てくるのを待ってる自分が居ました。ほどなくして目の前においしそうなレバニラと艶のあるライスが運ばれて来ます。一口食べて「うまいっ!!」と心の中で叫びました。少しでも躊躇した自分に反省と、外観センサーの復活を感じました。一品一品物凄く丁寧に作ってらっしゃるのでプライスレスの愛情も調味料で入ってるのかもね!暫くは通いたい店、まさに昔ながらの名店。
天瓢苑(てんぴょうえん)
住所:〒882-0822 宮崎県延岡市南町2丁目5-1
TEL:0982-33-4301
TEL:0982-33-4301
もはや晩年の横尾忠則の画のような...
この暖簾に惹かれました。
丁寧な文字で書かれたメニュー板
まぁ、誰しも完璧なんてないんだから...
醤油ラーメン。かなり複雑&深みのある味がします、海鮮×醤油
ニラレバではなくレバにら。テーブルクロスももはやかわいい。
デザートに。お店横にあるタイポグラフィが素晴らしい美容室。マックがなくたって字はかけますぞ。秘儀!カラーテープ文字組み!
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